
雨
@___amadare
- 2025年7月6日
- 2025年6月19日
- 2025年6月15日見るレッスン蓮實重彦読み終わった"時には見たくないものを見なければいけないこともある。だから、「救い」という言葉が使われた時にわたくしは無闇に腹が立ちました。「救い」を求めて映画を見に行ってはならない。似たようなニュアンスの言葉に「絆」や「癒し」などもありますが、そんなもののために映画ができたわけではありません。 映画を見る際に重要なのは、自分が異質なものにさらされたと感じることです。自分の想像力や理解を超えたものに出会った時に、何だろうという居心地の悪さや葛藤を覚える。そういう瞬間が必ず映画にはあるはずなのです。今までの自分の価値観とは相容れないものに向かい合わざるをえない体験。それは残酷な体験でもあり得るのです。"(p.11)
- 2025年6月5日センスの哲学千葉雅也読み終わった"・ひとことで言えないから、わからなかった、要するにどういう意味?ということになりがちだが、その先へとセンスを開いていくには、小さなことを言語化する練習が必要である。 それは、重要とは思えないちょっとした何かでも、どうなっているかを「観察」して言語化する練習です。たとえば、家具屋さんでスタンドライトを見て、ここがこういう形なのがいいねとか、そんなちょっとしたことから始める。それを言うのは意外と難しいかもしれません。そういう言語化には心理的なハードルがあったりする。意味がない、無目的だと思えるからです。 日常のささいなことを、ただ言葉にする。それはもう芸術制作の始まりです。ものを見る、聞く、食べるといった経験から発して言葉のリズムを作ることだからです。もう文学です。"(p.111-112)
- 2025年6月4日工場日記シモーヌ・ヴェイユ,田辺保読み終わった"ひどい疲れのために、わたしがなぜこうして工場の中に身をおいているのかという本当の理由をつい忘れてしまうことがある。こういう生活がもたらすもっともつよい誘惑に、わたしもまた、ほとんどうちかつことができないようになった。それは、もはや考えることをしないという誘惑である。それだけが苦しまずにすむ、ただ一つの、唯一の方法なのだ。ただ土曜日の午後と日曜日にだけ、わたしにも思い出や、思考の断片がもどってくる。 このわたしもまた、考える存在であったことを思い出す。わたしは、自分がどんなにか外的な事情に左右される者であるかを見てとると、ほんとうにぞっとする。そういう事情のためにある日、週一回の休みも与えられない仕事に従事しなければならない境遇につきおとされれば、それでもうおしまいなのだ──そしてこのことは、とにかくいつでも起こりうることなのである──そうしたら、わたしは、おとなしい、じっと苦痛をこらえる(少なくとも、自分ひとりのためなら)、牛馬同然の人間になりさがってしまうであろう。"(p.58)
- 2025年5月15日きみのまち 歩く、旅する、書く、えがく今日マチ子読み終わった
- 2025年5月13日
- 2025年5月2日
- 2025年4月30日
- 2025年4月21日
- 2025年4月13日死んでいる (白水Uブックス 148 海外小説の誘惑)ジム・クレイス読み終わった海岸に横たわる撲殺された動物学者夫妻の死体。誰にも発見されない2人の亡骸に海辺の生き物たちが群がる。死とはあくまでの物質の消滅にすぎない。無神論者の作者が見つめる死はどこまでも冷徹、だけど何故か救われた気持ちになる。
- 2025年4月11日積ん読の本石井千湖読み終わった
- 2025年4月6日
- 2025年4月6日
- 2025年4月6日
- 2025年4月5日シモーヌ・ヴェイユ アンソロジーシモーヌ・ヴェイユ,今村純子読み終わった"不幸よりも認識するのが難しいものはない。不幸はつねに神秘である。ギリシアの諺が述べているように、不幸は押し黙っている。不幸の真のニュアンスとその原因を掴むには、内面の分析に対する格別の心の準備がなければならない。だが概して、不幸な人の場合そうではない。たとえ心の準備ができている場合でも、不幸そのものが思考のこの働きを妨げてしまう。そして屈辱の効果はつねに、思考があえて踏み込むことのない立ち入り禁止ゾーンを作り上げてしまう。そのゾーンは沈黙か虚偽に覆われている。不幸な人が不平を述べるとき、ほぼつねに、自らの真の不幸には触れずに、事実とは異なる不平を述べ立てている。そしてさらに、深刻で延々と続く不幸の場合、きわめて強い差恥心が不平を述べ立てることを押し留めてしまう。こうして、人間における不幸の条件のひとつひとつが沈黙のゾーンを作ってしまい、あたかも島のなかにいるように、人間はそこに閉じ込められてしまう。"(工場生活の経験/p.96)
- 2025年3月25日にがにが日記岸政彦,齋藤直子読み終わった
- 2025年3月25日あかるい花束岡本真帆読み終わった
- 2025年3月22日ハイデガーの思想木田元読み終わった
- 2025年3月17日夜空はいつでも最高密度の青色だ最果タヒ読み終わった
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