
どめす
@domedomesun_reads
2025年6月16日

蒼氓
石川達三,
秋田魁新報社
買った
読み終わった
読書メモ
感想
芥川賞
第1回芥川賞受賞作品ということで、どういうものか読んでみることに。
1930年、移民となるためにブラジルへ渡航する日本人を描いた作品。第1回芥川賞受賞作品。
移民を見守る観察者の目線で捉えたあらゆるできごとを描写している。作者本人がブラジルへの移民ということもあり、自身の体験を元にした小説ということも興味深い。
ブラジル行きの船に乗り込む前、渡航中の船内、ブラジル到着直後の様子。この内容で構成されている。
内面的な描写は作者本人の経験だろうか、登場人物のことを描くにしても生々しさがある。時代に流されてしまった人々が記された、貴重な作品である。

