しろみ "硝子の塔の殺人" 2025年6月18日

硝子の塔の殺人
硝子の塔の殺人
知念実希人
2025年6冊目。 確か購入のきっかけは表紙が綺麗で目に留まったからだったと思います。 どんな話か全く知らなかったので、いざ読み始めて実際の名作ミステリの作品名や作家名がわんさか出てきてとてもワクワクしました。 未読の作品は片っ端からメモしたので、しばらく作品を探すのには困らなさそうです。 序盤は、この始まりからどうやって約500ページの作品に内容を膨らませるんだろうと疑問を感じていたのですが、進むにつれて、なるほどこれは雲行き怪しくなってきたなと大傑作の予感。。。 クローズドサークルの中で狙われる登場人物たちの恐怖や焦りがひしひし伝わってくる感じがして、のめりこみながら読みました。 トリックとか話の持って行き方、読者を楽しませるエンタメ性のような点においては大変秀逸な作品だと思いましたし、全体通しておもしろかったです。 ただ、クライマックスの登場人物の心情や動機は、常人とはかけ離れていて。理解はできるけど相容れないという気持ちです。 少なからず、帯に書かれているような感動という気持ちにはならないかなと個人的には感じました。 とりあえず、今のノロノロ読書ペースでは、世界中の名作ミステリを読み切るという目標を達成できないことを実感してしまったので、読書の頻度を上げていかなければと思います…
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