
ウビ
@ubi
2025年6月18日

借りてきた
再読中。
10代の頃は黒田如水に親しみを感じた。一方で切れ者過ぎて警戒されるのも問題だなとも感じた。
秀吉は現場の問題を解決するのに優れているらしいが不正に目をつぶるわけで、よくわからないから評価保留。まだ就活すら始まっていなかった儂では経済感覚は疎いし、青臭い書生の正義論が盛んなお年頃。
30代で再読しようと思ったきっかけは宮大工の世界を知って、上松技専にも見学に行って昔読んだ木くばりの話をぼんやり思い出したから。
少しは社会の荒波に揉まれて、手堅くロジスティックスを固めていく方向でしばらくやってきたから。
絵に描いた餅よりは餅米を調達して実際に料理するか餅は餅屋で買ってくるかして目の前に食える餅がある方が人の心は動く。
青臭い書生さんの着ぐるみを脱皮した気で、多少世間を分かった風に嘯くもののまだまだヒヨッコな社会人n年目のイキリ盛りなお年頃。
藩の財政が傾いたときは人づくりをおろそかにできない。帳簿上の赤字より心の赤字(精神的なB/Sの負債超過、人身荒廃)が恐ろしい。
庶民の経済感覚が掴めていた秀吉は古木と苗木をトレードした。この薪調達の手腕があったら、令和の米の流通に対してどのように対応していくのだろう。古米と新米、苗をうまくトレードするに違いない。
人の警戒心をほぐして語るに落ちるとこまで至るソーシャルエンジニアリングと検地など自ら実態調査・検証に乗り出し、極力傷つけない解決法を捻り出す秀吉的な知性を育んだ文化的な土壌をフィールドワークしてみてもいいかもしれん。
