蛸足配線
@nekoai30
2025年6月17日

アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション
岸本佐知子,
柴田元幸
部分的に読んだ
@ 自宅
アガタは私に受話器を渡した。何も聞こえなかった。むしろ何かに聞かれているみたいな気がした。プラスチックのうしろに、震える肉があるみたいな感じだった。(P120)
『アガタの機械』を読んだ。老いた不衛生な肉体には醜悪なリアリティがある。美しいものには現実味がない。吐き気を催すような醜い幻は、夢と現の境を曖昧にする。理性的思考と肉体的感覚とが汚物のように混じり合い、狂い迸り喚き散らす。
