蛸足配線
@nekoai30
- 2026年3月18日
安心毛布川上未映子読み終わったお気に入り初めて『夏物語』を読んだとき、川上未映子はこの先ずっとずっと私にとって特別な作家であり続けるだろうと確信した。善百合子という人物を描いてくれたこと、理由はその一点だけで十分だった。いままで誰とも共鳴し得なかった意思や意志が文字として印刷され書店に並び、お金を払ってそれを手元に置くことができる。ずっと飲み込み続けるしかなかった屈託をようやく吐き出せて、背中をさすってくれる手があるのを感じた。 本書収録のエッセイのひとつひとつに、その手と同じ温度、湿度、やわらかさなめらかさを見出している。季節の風にゆるくほどけ、果物の皮を剥き、赤ん坊の頬をそっと撫でる手。ハレであれケであれ全ては取り返しのつかないその場限りの夢を見ているようなものなのに、文字を介して同じ夢を見ているような錯覚に陥ってしまうのは不条理で不可解なことだ。たぶんこの本読んだ人みんなベーコン食べたいんじゃない?ね!? - 2026年3月15日
- 2026年3月11日
愛の生活・森のメリュジーヌ芳川泰久,金井美恵子読んでる@ 自宅『森のメリュジーヌ』を読んだ。恋に溺れておかしくなっているときってこういう感じかもしれない。怪異に魅入られ失踪する快感を思う。『永遠の恋人』における「死」は少女時代の終わり?現実に生きる体を備えた若い女の子とは全く別の、観念としての少女性の輝きを味わう。 この本は買ってから結構な年数が経ち、背表紙がすっかり陽に灼けて褪色してしまった。でも読んだ部分と読んでいない部分がまだら。半分以上は未読のような気がする…。幻想めいた作品は心身が疲弊しているとイマジネーションが広がらず今ひとつノれない。なのに今回は眠い眠いと思いながらも読み続けた。近ごろ現実逃避が昂じて四六時中夢みたいなことばかり考えているからその気分にちょうどフィットしたのかも。そんな風でちゃんと読めているかどうかは限りなく怪しい。 - 2026年3月2日
あの子のかわり紗倉まな買った - 2026年3月2日
体の居場所をつくる伊藤亜紗買った - 2026年3月2日
魔性の文化誌吉田禎吾,真島一郎買った - 2026年2月26日
体の居場所をつくる伊藤亜紗気になる見かけた - 2026年2月26日
魔性の文化誌吉田禎吾,真島一郎気になる見かけた - 2026年2月24日
もっと知りたいマグリット南雄介,福満葉子再読中お気に入り《ゴルコンダ》の山高帽の男たちはよく見るとひとりひとり肌色や髭が異なるが、《葡萄摘みの月》でみっしり並んだ男たちは帽子と服だけでなく顔までもがそっくり同じに見える。「もっと知りたい」シリーズは解説がとても丁寧で、講義を聴くように読めて嬉しい。 - 2026年2月24日
マグリット400ジュリー・ワセージュ再読中お気に入り拡大するシュルレアリスム展の余韻に浸りたくて開いた。会場では《レディ・メイドの花束》の隣に展示されていた《王様の美術館》だが、《幸福な寄贈者》と並んでいると時間の流れるイメージが喚起され印象がガラリと変わる。マグリットが愛犬とともに過ごす様子の写真が何点か収録されていて嬉しい。日美アンコール放送で寺山修司が紹介していたエピソードが印象的だった。マグリットは常にポメラニアンを飼っていて、飼い犬が死ぬとまた次のポメラニアンを買ってくるという話。そして名前は「ルールー」「ジャッキー」を交互に名づけるらしい。写真の犬はルールーとジャッキーどちらなんだろうとつい考えてしまう。 - 2026年2月16日
身体を売ったらサヨウナラ鈴木涼美ちょっと開いたお気に入り@ 自宅公私ともに諸々が立て込んでおり、本当は本を読んでいる余裕はないはずなのに、どうしても少しでも何か読まねば気が済まない。そういうときは何度も目を通した軽めのエッセイが良い。疲労と眠気でぶっ倒れそうな中幾度となく開いた本。一篇だけでも読んで早く寝なければ。 - 2026年2月10日
- 2026年2月10日
- 2026年1月27日
ことばの食卓武田百合子,野中ユリ買った読んでる期限の切れそうな商品券があったため、普段は立ち寄らない駅ナカの書店で買い物することにした。野中ユリの物思わしげな挿絵に惹かれて買った。記憶が遠ざかるにつれ抽象化され、一見脈絡のない別の具象として再び現れたような、内面への広がりを感じるイラストレーション。本文は最初の二篇だけ読んだ。 - 2026年1月27日
彷徨引力: 野中ユリ作品集野中ユリ気になる - 2026年1月27日
妖精たちの森: 野中ユリ画集澁澤龍彦,野中ユリ気になる - 2026年1月24日
- 2026年1月22日
- 2026年1月22日
ルー・アンドレーアス=ザロメ 自分を駆け抜けていった女Linde Salber,向井みなえ読み終わった少女の頃より死の間際まで、さまざまな人々の間を渡り歩き、真理を希求し続けたルー・ザロメ。誇張と脚色で形成されたファム・ファタル像ではない、ひとりの人間としてのルーの生涯を追った評伝だった。自己の精神への関心を保ちながらも内面世界にとどまることなく、常に他者との交流を通じて思想を深めようとする彼女から、ニーチェもリルケもフロイトも高度なインスピレーションを得たのだろう。しかし彼女の人生の主役はあくまで彼女自身である。どうしても男性との関係からその存在を語られがちなルーだが、美学や哲学を自らの手で形作る主体性と強固な意志の力があってこそ、名だたる思想家、詩人たちとの類いまれなる関係が成立した。 - 2026年1月20日
盲目物語 他三篇谷崎潤一郎買った持っていると思い込んでいたがどうやら買い忘れていたようなので購入。家にあったのは新潮文庫『吉野葛・盲目物語』だった。中公文庫『聞書抄』もあった。これらと混同していたか。『聞書抄』は絶版らしい。大河ドラマ「豊臣兄弟!」でお市の方を見てふと『盲目物語』を思い出し読みたくなった。北野恒富の口絵が趣を添える。
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