蛸足配線
@nekoai30
- 2025年7月1日まんが 子どものいない私たちの生き方くどうみやこ,森下えみこ気になる
- 2025年6月24日来世ではちゃんとします 14いつまちゃん読み終わった買った恋愛するのも性欲漏れるのも人権だし まったく羨ましくはないし 私は経験しなくていいし ただ… 恋愛を諦めてるだけで感じるこの疎外感 一生味わい続けると思うと なんだか人生きっついなぁ(P20) アセクシャルの梅ちゃんの苦悩が胸にずんと重い。多くの人が欲しがるとされているものを欲しがれないのは苦しい。
- 2025年6月17日アホウドリの迷信 現代英語圏異色短篇コレクション岸本佐知子,柴田元幸部分的に読んだ@ 自宅アガタは私に受話器を渡した。何も聞こえなかった。むしろ何かに聞かれているみたいな気がした。プラスチックのうしろに、震える肉があるみたいな感じだった。(P120) 『アガタの機械』を読んだ。老いた不衛生な肉体には醜悪なリアリティがある。美しいものには現実味がない。吐き気を催すような醜い幻は、夢と現の境を曖昧にする。理性的思考と肉体的感覚とが汚物のように混じり合い、狂い迸り喚き散らす。
- 2025年6月16日
- 2025年6月13日
- 2025年6月10日婚約倉橋由美子読んでる愛しあうためにはある種の才能が必要だ……Lにとっては、それは想像力なのではなく、むしろ乏しい通俗的な想像力に肉体による精妙な表現を与えることでなければならなかった。(P22) 『鷲になった少年』を読んだ。1960年代の空気が色濃い、エロティックな短編。観念的なエロスがまばゆく目が眩むようだが、それらすべてを踏みにじるかのように、肉の交わりは常に具体的で物理的だ。「変身」「少年」などのモチーフがギリシャ神話を想起させる。主人公が自身をアフロディテに、少年をアドニスに喩える一節にも同様のイメージがうかがえる。「生贄の肉」として捧げられるLの肉体にも。
- 2025年6月9日め生える高瀬隼子読み終わったはげであったことがいつまでも自分を孤独にしている、と何度も新鮮な気持ちで悲しむ。悲しみが募ってたまらなくなった日は、一人きりの部屋で髪が一番美しく見える角度でライトを当てて、鏡の前に座り、美しい黒髪にうっとりとくしを通した。(P123) コンプレックスの原因が解消されたとて、根に染み付いた卑屈さや疎外感までは帳消しにならない。不意に傷が痛む。自分の欲しいものを持つ友人は、自分の持ちものを欲しがっている。互いに屈折した感情を抱えていても、どうしてなのか、やはりずっと友達で居たいと思う。
- 2025年6月9日ヴァージニア倉橋由美子読み終わった『長い夢路』に一度だけ登場する「プラトニックで猥褻な関係」というフレーズが強烈。主題とはやや外れたところで発せられた台詞だが、読み終えてみると本作の本質にかなり近い観念であるように思う。続く『霊魂』はまさに「プラトニックで猥褻な」小説だった。表題作『ヴァージニア』は芸術論として面白く読める。白い蜘蛛のイメージが官能的。
- 2025年6月4日
- 2025年6月4日
- 2025年5月31日夢眠軒の料理夢眠ねむお気に入り冷や汁のレシピがお気に入りでよく作っていた。この夏も食べよう。ねむきゅんによるイラストがとっても可愛い。言わずもがな、ご本人も可愛い!!久住昌之との対談の会場は西荻窪のやきとり戎。居酒屋メニューを美味しそうに食べるねむきゅんにときめく。みりんちゃんの「トリョヒョ」に笑った。
- 2025年5月29日私の身体を生きるエリイ,児玉雨子,千早茜,宇佐見りん,山下紘加,島本理生,朝吹真理子,李琴峰,村田沙耶香,柴崎友香,能町みね子,藤原麻里菜,藤野可織,西加奈子,金原ひとみ,鈴木涼美,鳥飼茜読み終わった自分の体に纏わることは、きわめて個人的な問題のようでいて社会との接続を切り離せない。それがどんなに煩わしくとも、精神が肉体を振り切って逃げ出すことは不可能だ。人が体を所有しているのではなく、体が人を所有しているように思えて苦しい。肉体は社会にあって他者との関わりを避けられず、他者に触れる以上傷つけること・傷つけられることは必然だ。
- 2025年5月28日うるさいこの音の全部高瀬隼子読み終わった@ 自宅ナミカワさんのように、(元)同僚をあっさり「友だち」と呼べる人を羨ましくも疎ましくも思う。朝陽に向けた感情に穏やかでないものが混じっているとわかるからこそ、なおさら。アルバイトから社員に昇格し作家としても活動する朝陽に、その間ずっと一バイトの立場だった(そして何か目指すものがあるのであろう)ナミカワさんが何も思わない筈はないのに、その辺りの機微に朝陽はあまりにも無頓着だ。「いい人」のナミカワさんに対し「教室の隅で本を読んでるタイプ」の朝陽が根本的に抱く劣等感が目を曇らせるのだろうか。そんな朝陽が、一見デリカシーに欠けるようで芯の通った真っ当さを備えた帆奈美にストレスを感じながらも会い続けることには得心が行く。コンプレックスを刺激されない上に「早見有日」ではない「長井朝陽」として接して貰えるのが楽なのだろう。実のところ帆奈美もただの無遠慮な人間という訳ではなく、気遣いをそれと悟られないよう配慮しているようにも見えるが。
- 2025年5月28日
- 2025年5月22日パルタイ倉橋由美子読み終わった@ 自宅多くの人間が腕をふってわきめもふらずに歩いている。あなたがたは金具のような眼と口を顔にとりつけ、自足して歩いている。みんな世界の掟に精通しているというふうだ。しかしそのじつだれも掟を知らないのだ。(P209) 『密告』を読んだ。「あなたがたの世界」と「反世界」「裏側の世界」との接点は至る所に開かれているらしい。絶えず背後から声を聞かされ続けるような居心地の悪さを感じる。
- 2025年5月21日
- 2025年5月14日
- 2025年5月11日なぜ生命倫理なのか小館貴幸,朝倉輝一,米田祐介,近藤弘美気になる読みたい
- 2025年5月10日パルタイ倉橋由美子『貝のなか』を読んだ。生理的な野蛮さを全身に湛えた女たち。欲に爛れた不衛生な肉体と、きわめて観念的な「革命」の思想とが交錯する。Y・タラコと「わたし」とが手をつないで街を歩くシーンだけは不思議な愛らしさが漂う。その後デパートで買った白百合は、清潔でありながらかぎりなく淫靡である。
- 2025年5月9日パルタイ倉橋由美子『非人』を読んだ。その場に居る全員が獣なのに、自分だけが異形の者として排斥され、しかもそれを避けようのない予め定められた事柄として十分に理解している。嫌な夢のような、妙に覚えのある感触だ。
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