Reads
Reads - 読書のSNS&記録アプリ
詳しく見る
蛸足配線
@nekoai30
  • 2026年5月15日
    ギフテッド/グレイスレス
    著者自身の家庭環境や経歴とどうしても重ね合わせてしまう2作だった。血の通った体から発せられる言葉の切実さにたびたび射すくめられる。母と娘、一対一のふたりきりともひとりきりともつかない関係は濃密で息苦しい。聖と俗とは互いに依拠して成立する。いずれの窮みに立つことにも、却って逆方向に振れかねない紙一重の危うさがある。
  • 2026年5月10日
    愛の生活・森のメリュジーヌ
    愛の生活・森のメリュジーヌ
    『愛の生活』『夢の時間』がとても好き。目覚めているときの明瞭な意識で夢を見るかのような快感を味わう。イメージは一見錯綜しているように見えてその実空白を介し展開している。隔たりこそが繋がりとして作用する逆説が成立する。無関係の星々を繋いで神話を見出すような輝き。 不在のものに向けられる欲望は自己へと還り、その延長線上にある血の繋がった肉体へと噴出するものだろうか。
  • 2026年5月8日
    砂の女
    砂の女
    縄梯子があったとて、集落の外まで無事に逃げ出せる保証はない。しくじったら今度こそ外部への道は永久に絶たれるだろう。ならば敢えて縄梯子を放置し、いつでも逃げられるが自分の意思でその選択を保留したと思える方がましかもしれない。もとの生活に戻っても、穴の中の暮らしと同様に虚しい労働を僅かな楽しみに紛らわしてやり過ごすことに変わりない。生きた体があり他者との関係を維持して暮らす以上どこに居ても何かに閉じ込められてしまう。苦痛自体は避けられないにせよ、どの苦しみに甘んじるかは自ら選んだと錯覚できるならばそれは幸福だろう。 この小説の題名にどうして「女」が据えられているのか、ぼんやり考え続けている。主人公を砂の底に引き入れたものは確かに女なのだが、それ以上に組織ぐるみで押し込められている訳だし、何よりも砂という自然の力を前に為す術もなく屈服したのだ。砂に抗うことなく淡々と生きる女は砂の下僕であり砂の一部だと考えるならば、この題は人間を従える砂そのものだと言えそうだ。少し調べてみたら仮題は『通りかかった男』だったらしい。男が主人公なので妥当な感じはする。翻って、『砂の女』という題にはシンプルかつエキゾチックな味わいがある。呑み込まれる男の側から見た呑み込む砂、それに同化する女の存在感をたった三文字で喚起する優れたタイトルだと思う。 若すぎた初読時は抽象的で観念的な小説だと思っていたが、結構な年数を経て読み返すと紛れもない現実が描かれていることに驚嘆する。幼い想像力や肉体には感じ取れなかったことどもが一気に畳みかけてくる。
  • 2026年5月1日
    ねこのシジミ
    ねこのシジミ
    おかあさんが面白すぎる
  • 2026年4月19日
    スミヤキストQの冒険
    Qに備わった小人・凡人的愚かさは、鈍く楽しく元気よく生きるためには非常に有用なものだろう。信仰はそれを持たない者からみれば総じて奇妙で滑稽なものかもしれない。狂った磁場に翻弄される楽しみを味わう。紙の本は絶版らしく残念に思うが、発表から60年近く経った現在、このような作品が売れにくいであろうことも何となく想像はつく。「党の密命のもと革命を起こすために施設に潜入する」という導入部分だけでも、当時と今とでは全く異なるニュアンスで受け止められるだろう。
  • 2026年4月18日
  • 2026年4月18日
    パレード
    パレード
    何年も前に図書館で読んでそれきりだった本を買った。温かい淋しさを感じる挿絵がとても良い。
  • 2026年4月18日
  • 2026年4月18日
    角鹿の蟹
    角鹿の蟹
    先生は研究対象を〈本妻〉と〈愛人〉という言い方で区別していた。〈本妻〉よりも〈愛人〉との付き合いの方がどれほど楽しいか知れない、と常々言われた。〈本妻〉とは、言うまでもなく、自分の専門領域のことである。(P299) 今では不適切だとして指弾されかねない言い回しだが、内容自体には共感する人が多いのではないだろうか。あらゆる営みで起こりうることだと思う。
  • 2026年4月18日
    部長、その恋愛はセクハラです!
    最近の個人的なストレスにまつわる話が読めそうだったので買った。
  • 2026年4月18日
  • 2026年4月17日
    またたび
    またたび
    この本を開くだけでいつでもどこでも旅心地!コロナで出かけられなかった頃は本当によく読んでいた。もちろん今も大好きな一冊。
  • 2026年4月17日
    漱石の記号学
    漱石の記号学
  • 2026年4月17日
    定本 畸人研究Z
    定本 畸人研究Z
    なんだこれ…
  • 2026年3月18日
    安心毛布
    安心毛布
    初めて『夏物語』を読んだとき、川上未映子はこの先ずっとずっと私にとって特別な作家であり続けるだろうと確信した。善百合子という人物を描いてくれたこと、理由はその一点だけで十分だった。いままで誰とも共鳴し得なかった意思や意志が文字として印刷され書店に並び、お金を払ってそれを手元に置くことができる。ずっと飲み込み続けるしかなかった屈託をようやく吐き出せて、背中をさすってくれる手があるのを感じた。 本書収録のエッセイのひとつひとつに、その手と同じ温度、湿度、やわらかさなめらかさを見出している。季節の風にゆるくほどけ、果物の皮を剥き、赤ん坊の頬をそっと撫でる手。ハレであれケであれ全ては取り返しのつかないその場限りの夢を見ているようなものなのに、文字を介して同じ夢を見ているような錯覚に陥ってしまうのは不条理で不可解なことだ。たぶんこの本読んだ人みんなベーコン食べたいんじゃない?ね!?
  • 2026年3月15日
    ひらやすみ(10)
    ついに10巻!待ってました!
  • 2026年3月11日
    愛の生活・森のメリュジーヌ
    愛の生活・森のメリュジーヌ
    『森のメリュジーヌ』を読んだ。恋に溺れておかしくなっているときってこういう感じかもしれない。怪異に魅入られ失踪する快感を思う。『永遠の恋人』における「死」は少女時代の終わり?現実に生きる体を備えた若い女の子とは全く別の、観念としての少女性の輝きを味わう。 この本は買ってから結構な年数が経ち、背表紙がすっかり陽に灼けて褪色してしまった。でも読んだ部分と読んでいない部分がまだら。半分以上は未読のような気がする…。幻想めいた作品は心身が疲弊しているとイマジネーションが広がらず今ひとつノれない。なのに今回は眠い眠いと思いながらも読み続けた。近ごろ現実逃避が昂じて四六時中夢みたいなことばかり考えているからその気分にちょうどフィットしたのかも。そんな風でちゃんと読めているかどうかは限りなく怪しい。
  • 2026年3月2日
    あの子のかわり
  • 2026年3月2日
    体の居場所をつくる
  • 2026年3月2日
    魔性の文化誌
    魔性の文化誌
読み込み中...