
大皿
@zarabon
2025年6月21日

読み終わった
性犯罪のこと、加害者側から知りたいなーて思ったから借りてきた。
意外と読みやすかったし、自分のような性犯罪関連知識入門者(?)にぴったりの本だった。「まあそうだよなー」と「え、そうなの?」の両方取りができる本でした。
一つ疑問なのは、依存症の治療者は、なぜ自分の専門分野の患者を他の分野の患者と比較して、「高学歴or社会的地位が高い割合が大きい」と言うのだろう。依存症患者への偏見やイメージをひっくり返すためなんだろうけど、どの分野の依存症関連本を読んでもそう書いてあるから、総じて依存症患者はハイスペックな傾向にあるのか?とちょっと不思議に思ってる。
"「痴漢は犯罪か、病気か」という二者択一ではなく、加罪であることは当然の前提としていそのうえで病気という視点も加えるべきだと提案しているだけである。つまり、「犯罪でもあり、病気でもある」という主張である。(中略)
その対処においても、「刑罰か、治療か」という二者択一を主張しているのではない。「刑罰に加えて、治療を」という対処法を増やす提案をしているにすぎない。"
"つまり、「痴漢外来」という取り組みは、「性犯罪と闘う科学」なのだ。(中略)
わが国では、刑務所において受刑者に何らかの働きかけをすることを「処遇」と呼んでいる。これは多くの場合、生活指導、職業訓練などが中心であるが、英語にすると「処遇」も「治療」も treatmentとなる。
従来の生活指導や職業訓練なども、もちろん受刑者の更生においては重要である。しかし、今後は専門的な科学に裏づけられた「治療」をも含めた treatment となっていかねばならない。"