チ〜ズ明太娘 "異世界ひろゆき 1" 2025年6月22日

異世界ひろゆき 1
異世界ひろゆき 1
ひろゆき,
戸塚たくす,
西出ケンゴロー
※前提として個人的にリアルひろゆき氏のことは嫌いというか警戒しています。 コミカライズの人が宣伝で流していたのが目に入りおもしろそうだなと思って読んでみた。 ストーリーが普通におもしろい。チートスキル「論破王」(発動してる間はあらゆる物理攻撃が無効、言葉による精神ダメージを受けた場合のみ体にもダメージが入る)に説得力を持たせるため、予想してたより丁寧に設定やストーリーが作られているなと感じた。 バトル描写の迫力もあるので読みやすい。 異世界転移ものなのでひろゆきSUGEEEではありつつ、ひろゆきが封じられた(物理で毒壺に入れられる)際の仲間との連携(?)などもある。仲間の援護に「ひろゆキッズ」とルビ振られてて笑った。 ひろゆき氏が他異世界転移作品で扱われやすいリアル有名人と少し異なり、世間的に微妙に嫌われ者に位置してるのを逆手に取ったキャラ描写も上手いなと思う。 遅刻魔、煽る時の顔と口調だけで充分ムカつくなど、ディスりと同時にキャラとして・ストーリー進行に必要な要素として組み込まれているため受け入れやすくなっている。 舌戦で勝つ描写はおもしろいが、人間を不安で支配していたゾゾラに勝った後、民衆が弱体化したゾゾラをすんなり受け入れるのには違和感があった。 私欲のために不安を煽りまくるのは例え死に直結していなくても深く恨まれるのでは?と現代人としては思うので…。 ご都合なところはあるが、ある程度世界観設定が固められたバトル漫画でおもしろい。 一方で、リアルひろゆき氏がこのようなネタ部分からジワジワ受け入れられていくようになるのもちょっと怖いと感じた。 意外といい奴、面白いやつじゃん!に反転した時が一番危ない(信者化しやすい)が、本漫画にはそのキッカケがちょっとありそうだと思った。
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