玄米
@genmai
2025年6月24日

まだ読んでる
写真は先日訪れた全国に13ある国立ハンセン病療養所の一つ、大島青松園。本書を手に取るキッカケとなった。島(隔離に“都合がよい”ため離島が選ばれた)の山手側から施設を写した。
治療薬によって入所者の病は完治しているが、1996年に隔離政策の根拠法となる「らい予防法」が廃止され“退所規定ができた”以後も根強い差別や病の後遺症による障がい、数十年に及ぶ強制隔離によってすでに高齢になっていたり、施設外に生活基盤がないことなどから施設で暮らす人も多い。
全国のハンセン病療養所では2025年5月1日現在で平均年齢88.8歳、639名の入所者が暮らす。高齢化によって毎年100名ほどずつ入所者の数は減っている。
島を訪れた際に、施設の職員に車椅子を押されて散歩する入所者の方とすれ違い、ご挨拶させていただく機会があった。彼らは外周9kmにも満たないこの小さな島にかつては強制的に閉じ込められ、どんな人生を送ってきたのだろうかと想像することしかできないが考えた。
ハンセン病を学ぶ。ハンセン病から学ぶ。

