
yuriko
@yuriefaa
2025年6月25日

国宝 下 花道篇
吉田修一
読み終わった
映画鑑賞前に14章までしか到達できず
でもそれが却って良かった
まだ読んでない・映画も見てないという方がいたらぜひ、
上巻だけ、または13〜14章あたりまで読んでからあえて止めて、映画館、をお勧めします
後半の怒涛の悲劇を知らずに映画に挑むことができて、俊ぼんと喜久雄の『曽根崎心中』以降は美しすぎてつらすぎて爆泣きで声出るかと思った。いやたぶんちょっと声出た。
それが先々週
映画の余韻に一週間浸り
生活の忙しさにかまけて
ようやく今夜、15章〜一気に読了
素晴らしかった
終始軽やかな書きぶりなのに
登場人物ひとりひとりが作品の中で一進一退大人になっていく様子が
しっかり読み取れるのが本当にすごい
吉田修一の描く女が好きなんですよ私
幸子もマツも彰子も綾乃もほんと人間臭くて、
いつも思うんだけど吉田さんきっとモテるんだろうな
女の子の描写に愛と毒がもりもりで最高なの
市駒は敢えて圧倒的にヒロインなんだろうと思う
そしてなんと言っても最初から最後まで春江が好きすぎる
そして徳次、あんたは日本一の弁慶だよ
改めて映画の脚本の妙にも唸るなど
映画では俊介と喜久雄の絆にフォーカスを絞って
エピソードを大胆に削りながらも
よくぞ、この原作喜久雄の狂気をあそこまで描き切ったなと
こりゃ2回目を観て、また一章から読み直さねば


