国宝 下 花道篇

268件の記録
- 歩@takeastroll2025年8月26日読み終わった青春編を映画の補足のつもりで読み始めたけど、また違う新鮮な気持ち。どちらも良いなあ。そこであの印象的な場面が出るんだ、とか。誰も彼も苦渋を飲んでいて、報われてくれよと思いながら読み進めた。半二郎を軸にしながらも、主要人物全員の人生を願わしい所に行き着くまで描いてくれていたことが嬉しかった。
- annamsmonde@annamsmonde2025年8月26日読み終わったはー( ´△`) 胸がいっぱいでございます。放心。 歌舞伎に魅了され、取り憑かれた男達の生き様が、惨く、美しく、華やかで哀しい。 それを支える女達や、奔走する周囲との関係は、良くも悪くも21世紀にはない熱気に包まれていて、胸に込み上げるものがありました。 そしてまた 放心。
- m@kyri2025年8月25日読み終わった@ 自宅小説のラストを映画でも見てみたかったな この小説を映画にしようと思いついた人は狂気じみてる 七転八倒して作られた映画だったんだろうな、でも映画から入って小説を読めてよかった 吉沢亮と横浜流星のビジュアルで小説を読めるのすごく贅沢 おもしろくってあっという間に読み切ってしまった 語り口に惹き込まれる 芸に生きるとはこういうことだね
- ALO Berry@aloberry2025年8月24日読み終わった大作でした。 詳しくは書けないけど、個人的にはここで物語が終わったら気持ちよかったなという箇所が1つありましたが、上下巻を4日ほどで読み終えてしまうほど引き込まれました。 映画も観に行こうかな。
- 祥@kino_s52025年8月23日読み終わった映画を観たようやっと、読み終わりました。 地の文が、落語とかみたいな口上って言うのかな(さて〜と言いますのは、とか、〜なのでございます、とか)そんな表現方法で馴染みがなかったせいか、だいぶ時間をかけてしまった。 ちょっと、ネタバレ的な感想にもなってしまいますが…。 上巻の途中まで読んで映画を観に行ったので、読みながら「ああ、このシーンを喜久雄に振り分けたんだな」とか「この台詞を、この人に言わせたんだな」というのが、色々と散りばめられていて、映画と原作の違いを見つけるのも読んでて楽しかった。 ただ、映画ではずっと喜久雄の味方だったように描かれていた三友社員の竹野。 これは、映画では少年期以降すっかり存在をカットされた徳ちゃん要素を入れられているんだなと。 読んでいてずっと考えていたのは、この地の文は誰なんだろうっていうのと、喜久雄は父の本当の仇をいつ知るのだろうということ。 物語の序盤から、喜久雄の父が誰に殺されたか、既にこちらは知っている状態で。 でも、喜久雄は知らないから、相手を勘違いしたまま敵討ちに出るし、長い間真犯人と知ることなく縁を繋いでいく。 読んでるこっちからすれば、「そいつは喜久雄の父親殺した真犯人だぞ」って教えたくなるくらい。 地の文に関しては、芸の神様が喜久雄の行く末を見守っているのか、それとも喜久雄が契約した悪魔が、気まぐれに喜久雄を観察していたのか。 はたまた、喜久雄の亡き実母が息子を心配して見守っていたのか。 悪魔だったら、ラストの解釈として、喜久雄の願いを叶えた対価としてその魂を手に入れたのかなって思ったのだけど。 芸の神様だとしても、やっぱり喜久雄を手元に置きたくてその魂を誘ったのかなとも思ってしまう。 亡き実母だったとしたら、ずっと頑張ってきた息子に、もう大丈夫だよと、楽にさせてあげたかったのかな。 ラストが衝撃的というか唖然というか…読者に想像させる余地を残しているからこそ、原作とは違う映画の締め方だったのかな。 映画では、喜久雄は最後報われているように感じたから。 ああ、でも、原作の喜久雄にとっては、あれで報われたことになるのかな。 読み終わってから、こんなにも登場人物達のことを考えてしまうのは久しぶりです。 読み応えのある物語でした。
- 文音こずむ@ayanekozumu2025年8月15日読み終わった映画、小説、どちらも甲乙つけがたい。小説は全ての登場人物に誇りと責任をもったからこその800ページなんだと納得した 小説は映画見た人でも満足していただける内容と展開です。超オススメ にしても最初から最後まで読みやすかった。そして歌舞伎の奥の深いこと!面白い!見たい!生で!!
- し@sippo-suisui2025年8月14日読み終わった読み始めてしまえば上下を4日で読み終えた。 とても読みやすい文体で、特に、歌舞伎の内容の描写が歌舞伎を観たことがない(映画国宝で初めて観たので知識が全くない)のに映像が朧げながらも思い浮かび、吉田先生の文章は初めてだが素晴らしい描写力だと思った。 とにかく映画と同様に夢中になって読んでしまった。
- おかゆ@okayu40302025年8月11日読み終わった@ 電車映画見てから原作へ。映画良かったけど主要登場人物などかなりいろいろ違うんですね!? 大胆に改変したなーと思います。話として好きなのは群像劇要素も強い小説だけど、映画の枠できちんとまとめるにはやむを得ない改変だったのかなあとも個人的に思います。
- 牛脂キャンディちゃん@cham04102025年8月10日読み終わった映画だけでも、原作だけでも勿体無い。絶対両方味わった方がいい。映画を先に観て衝撃を受けて、息を忘れるとはこういうことか…!と思った。映像あっての事と思ったのにまさか、読みながらも息をを忘れるとは…。夏の布団で国宝読みながら召されるとこだった。いとをかし。映画と大筋は一緒ながらも細かい設定が違いそこも私は楽しめた。大事な台詞、生かされてるのに、言う人物が違う…!とかびっくりする。けど、どっちもいい。友達に、映画と本どっちがいい?って聞かれるけど選べないなぁ。ただこんなに余韻ある本は素晴らしいなと思う。ただただすごかった。
- こよみ@Candy_Noisily2025年8月10日読み終わった上下巻合わせると分厚いはずなのに、気付いたら読み終わってた。目まぐるしく場面が変わるから、ついページをめくってしまう。 上巻で喜久雄がここに行き着くまでを知ってるから、つい涙が… 舞台ってなんて輝かしく罪深い場所なんだろう。 今まで歌舞伎全く観たことないけど、喜久雄の感じた歌舞伎の匂いを私も体感したくなった。 タイトルの「国宝」も、様々な立場の複雑な感情が詰まっていて良いタイトル。 映画観に行くぞ!
- まめご@mmg_862025年8月9日読みたい今日映画を見てきたので。 映画の見応えも凄かったけど、たぶん原作からカットされた部分もあるんじゃないかなと思ったので、そこも含めてこの物語を文章でもう一度味わいたい。 あと、映像だから表現できた部分が文章ではどう表現されているのかも気になる。
- 図書委員の歩き方@numo_book2025年8月7日読み始めた帰りに紀伊國屋によって購入。 本当は15日のポイント2倍の日まで我慢したかったのだけれど無理だった。 15日は、東野圭吾先生のマスカレードシリーズ最新刊と騎士団長殺しの続きを購入予定。 まだ読み始めだが、俊介の家を離れていた時期の行動が少しずつわかってきた。 明日も読むのが楽しみ。
- oto@sakana__books2025年7月30日読み終わった一人の役者の人生史でありながらあまりにも壮大で、一つの芸事を突き詰め続けることの凄みを感じた。 「青春編」に続き喜久雄の人生の壮絶さに打ちひしがれながら読み進めたけれど、たくさんの出会いと別れと挫折を経験しながらも、「歌舞伎が好きだ」という気持ちだけは失わずに、より高みを求めていく姿に胸が熱くなった。 最後の舞台の場面は、あらゆるものから解放されてゆく喜久雄の恍惚とした感じがこちらまで伝わってきて、文章なのにすごく鮮やかで神々しい景色を見ているようだった。 もっと早く読んでおけば良かった…。 映画も絶対に映画館で観よう。 文庫版の装丁も良いけど、単行本の装丁がすごく好き。
- ピカリ@dlszubii2025年7月25日読み終わった下巻は一気に読んだ。これで終わりかと思えば更に苦難が襲ってきて辛かった。途中、徳次帰って来てよと思った。徳次がいい奴だった。映画はまだ観てないが、映画があることが分かって読んでいるからかもしれないけど、ドラマや映画を観ているように感じた小説だった。ひとりの役者の壮絶な人生だった。映画観に行こうと思います。
- あずき(小豆書房)@azukishobo2025年7月25日読み終わった9割がた読み終えたところで映画を鑑賞し(スケジュールの都合上)、その後、残りを一気に読み終えた。最後に向かって圧巻だった。 映画だけ、もしくは原作小説だけでは勿体無い。映画を観られた方は原作を、原作を読まれた方は映画を、ぜひ両方で作品を堪能してほしいと思った。 特に私のように歌舞伎に疎い場合、映像によってかなり補完される。 誰も到達できないところに足を踏み入れてしまった者の孤独が美しく、恐ろしく、さらに人を惹きつける。映画でも、何も映っていないような底知れぬ眼をしていた。芸術に心を取り憑かれてしまった。万菊も半二郎も俊介も、最期にはそういう眼をしていた(役者さんってすごい)
- さくさくぱんだ@sakupan2025年7月23日買った読み終わった感想娘の設定がまるで違う…! 緩やかな交流があった分、きっつい言葉が刺さる。 彰子のしぶとさと底力も感じられてよかった。 映画だときくおと俊ぼんの対比がメインで、歌舞伎以外のことはほぼ描けてない(それでも3時間!) 小説だと女性陣と徳ちゃんエピソードがかなり濃厚で印象が変わる。
- Biko@biko_2505122025年7月22日読み終わったオーディブルで尾上菊之助の朗読も良かったし最初からおもしろい、人物描写も魅力的。なのだが、半生を描く難しさなのか、読後感として心揺さぶられるところまでは惜しくも行かず。義父の許しを得たシーンはちょっと泣けた。あそこは良かった。
- まと@maatoo0_zzz2025年7月22日読み終わった映画鑑賞後から、かなり経ってしまったが漸く読了。 結末が全然異なる事に驚いたけど、不快感は全然無く、映画も原作もそれぞれの良さがあったと思う。 これは3時間に収まる話じゃないから、大河でもやって欲しいなぁ...。 追記 折角読了したので、また映画観たいなぁと思ったが、地元の映画館は悉く鬼殺隊に狩られてしまって詰んだ...。
- ゆぴ。小説しか勝たん@milkprincess172025年7月20日小説映画も小説も受け取ったメッセージは似ているけれど、まったく違う読後感。芸ごとは技術だけではなくて、どんな人生を生きてきたがすごく問われる。結末は、酸いも甘いもあったこそで、映画ではそれが悲観的にも映ったけれど、小説ではきっとこれで良かったのだという気持ちで溢れている。いろんなことがあったけれど、そのたびに芸の肥やしにして。それすらもおいしいと思えていたのなら、彼は本当に国宝なんだわ
- わらびもち@CitrusRetic_92025年7月20日読み終わった更に壮絶に、凄みを増していく下巻。 映画版では、周りから人が離れて人間関係的に孤立していく喜久雄だったけど、小説版では最後まで周りの人が支えてくれている代わりに、誰も追いつけない1人きりの世界にのめり込んで孤独を深めていく喜久雄が更に痛々しく、美しかった。 徳次…徳次がずっといてくれたら…と思っていたけど、徳次の「白河」の約束の守り方がかっこよすぎて思わず唸った。徳次の安心感ほんとすごい。 俊ぼんの最後の舞台のシーンは、喜久雄と一緒に「頑張れ…俊ぼん!頑張れ!」と、外で読んでいたのに涙が出そうになった。 映画は小説版を大胆にカットしたりセリフを入れ替えたりしており(それでも3時間!)ある意味別物だけど、映画は映像で、小説は文字で、「喜久雄の見た世界を見せる」ということに成功しているのだと思った。 素晴らしい作品だった。
- まと@maatoo0_zzz2025年7月20日読んでる俊介の足の冷えや痣に首を傾げている場面が出てくると、映画で結末が分かっている身としては心苦しくなる...。 原作では、ちゃんとフラグも書かれていたんだな...。
- たご@clan_19672025年7月18日読み終わった映画が「歌舞伎」を描いたものだとすれば、原作はもう少し広く「芸能」だろうか。役者も芸人も、およそ芸事というものは人に見てもらわないことには始まらない。とすると、自分の理想はどうであれ世間様と無関係ではいられない。世間は無情にも時代と共に変わりゆき、贔屓の役者にも変化を求める。喜久雄の最期の姿は、それでも彼が変わらずあろうとし続けたことへの、神さまからの祝福なのか、戒めなのか。
- 🐳💫@4681220pla2025年7月16日読み終わった読後しばらくは呆然と天井のシミとかを眺めてしまいました。とんでもないもん見てしまったな。 しばらく言葉が出ないくらい美しい小説だったな〜。映画と甲乙つけがたい。小説読了したこの状態でもう一度映画を見に行きたい。というか行く。
- 権子@m_gonko2025年7月15日読み終わった心に残る一冊マイベスト小説『国宝(上・下)』 2025/7/15 読了 1人の歌舞伎役者の壮絶な人生を描く一代記であり、伝統と美が巧みに織り込まれた芸道小説。 映画から入った者なので、映画と比較しながら読んでいたが、登場人物一人一人の背景が細かく、よりこの『国宝』というお話に深くのめり込める事ができました。 この読後感を味わいながら、2回目の映画『国宝』を鑑賞したいと思いました。絶対に行く。 元々歌舞伎を親の影響で昔から観ており、歌舞伎を題材にした小説の映画化という事ですごく楽しみにしてたものだったので、映画も小説もとても満足しました! 個人的に本名と同じ名前の登場人物がいて、すごく縁を感じた…。
- 早寝早起き@historygasky2025年7月12日読み終わった特に「下」は映画と別の話と言っていいくらい違っていて面白かった。 映画のあともっとハマりたい人はおすすめ。 小説特有の語り口がまたいい味を出していて、長い文章が多いけどサクサク読める。この文章力たまらない。 歌舞伎全然わからないので、良さのI割もわかっていないと思うが。
- nekomurice@nekomurice1232025年7月9日読み終わった本を閉じた後、もう胸いっぱいでしばらくぼーっとしてしまった。映画とは別物だけれど、どちらも素晴らしかった。もう一度あの大きなスクリーンで観たくなる。
- ミモザ@mimosa2025年7月7日悲劇が重なる下巻の中盤から筆がのってる感じでぐいぐい読めてしまった。映画で後半だいぶ端折られてるのはやはり二人の芸に磨きがかかったところを見せないといけないからなのかなと思ったり。もう少し時代背景を丁寧に描きつつお二人にはさらに極めて頂いて10年後、20年後に続編作っても、、という欲張りな気持ちになった。そしてクライマックスありえないシーンだからこそすごい。映画でも似たシーンがあったけど落ちぶれた悲哀みたいな意味かと誤解してました。そこからの吉沢亮さんの踊りのシーン、アドリブだとどこかで見たけど役の理解がやばいな。彼のまとう底知れない空虚さはたしかにはまり役と思った。 引用文献の数に目眩がし、黒子として取材もされたとのことで、この小説を同時代に読めたことに感謝でございます(2025年7月分)
- まと@maatoo0_zzz2025年7月7日読み始めた読み終わった映画では尺的な意味もあって喜久雄と俊介にフォーカスを当てて話が進んでいくが、原作はその2人を支えてきた人々にもスポットが当てられていて良き...理解が深まる。
- いぬを@_____on7222025年7月7日読み終わった圧巻でした。 読んですぐには感想が出てこないですね…。 喜久雄の一生を通して、役者の生き様を目の当たりにしました。 芸を極めると、それはもう完璧を超えたものとして一般人からは狂気なものと見られてしまうのか…。 なんともやるせない気持ちですね。 歌舞伎の描写も丁寧で、この目で一度見て見たいと思います。 映画も見て見たい!
- アネモネ@ebi12022025年7月6日読み終わった最後の文章を読んだ途端一気に鳥肌が立ちはじめて震えてしまった それほど凄く美しくでも壮絶な物語だった この気持ちのまま今日レイトショー見てこうよかな
- BLACk(へい)@Mellow29792025年7月4日読み終わった芸を極めすぎると、一般人には狂気にしか見えない行動になってしまうのかもしれない。 貴種流離譚はやはり人気ある要素だな。 久々に文学観揺さぶられる作品だった。戻すのに時間がかかりそうだ。 解説もとても良かった。
- 閑@himait0ma2025年6月30日気になる読みたい前投稿に引き続き…舞台観劇だいすきやけど歌舞伎にはなんとなくとっつきにくさ感じてて、でも映画おかげで歌舞伎みてみたくなった!けど急に行けるもんでもないし、ひとまずは原作読みたいな!のログ
- あやじるし@ayako06162025年6月29日読み終わった@ 自宅映画を観る前にと読み始めた。上下とも一息で読んだ気分。 最後のシーンが予見出来ても、そうなって欲しくない思いで読み進めていた。 未来に希望は残ったが、でもやはり、最後はとてつもなく悲しかった。
- おでんち@odenchi2025年6月28日読み終わった上巻の最後に10年振りに戻ってきた俊介 下巻は鶴若に虐められろくな役も貰えず低迷を極めた喜久雄と出奔から戻った俊介が相乗効果でのし上がっていく 俊介の10年も壮絶だった 周囲を支える女性達の活躍も細かく語られており、それぞれの立場と想いに触れ共感を誘う それぞれのエピソードが心を打つのだが 中でも、糖尿病に侵され両足の切断から命まで脅かされた俊介の最後の舞台…執念がものすごくて泣けた あと綾乃を足抜けさせるために躊躇いもなく指をつめた徳次…坊ちゃんのためにそこまでできるのかと泣けた 自宅が火事になった時に綾乃が言った、周りの不幸の上に喜久雄だけがいい目を見るってのホントに本人が図ってやったワケじゃないのにそれこそ不幸というべきか そうやって祀り上げられる運命(さだめ)なのだろうなぁ もはや喜久雄は究極を超えた先…人類が到達できないところまで行ってしまったのですね…まさしく孤高の人… いろんな先人達の影が見える…本人の力ももちろんだが、関わってきた人々や運命のいたずら等何が欠けても成し遂げられなかっただろう …とこんな風にすっかりのめり込んでしまった。
- LUCiA@gogo2025年6月28日読み終わった上下巻読了。映画をみた人に映画を勧められ、迂闊にも泣いてしまったと聞いていたが、私もこの本の最後に迂闊にも涙が出てしまった。読み終わってしばらく時間が経っても、ふと最後のシーンを思い出すと泣けてくる。 このお話って、新聞連載だったのだろうか?全然知らんのやけど。とにかく次々と事件と言うか問題というか、主人公たちがちょっと落ち着くとすぐになにか問題が起こる。落ち着くとまた何か起こる。すごいわ。長崎弁、関西弁、関東弁と方言の使い分けも面白い。 最後の方、いよいよクライマックスへの助走、ここが何とも言えない不思議な表現になっている。それまでは文章による描写によって場面を想像できていた。だが、本当に終わりかけてくると、その描写がうまく頭の中で再現できない。分かるんやけど、いや、分かってないかもしれん。その再現の仕方は読者によって違うだろうな、と。名人、国宝級ともなるともう常人の想像の範囲を超えた、と言うことなのだろうか。 そして、その最後のシーン。さりげなくクライマックスがスタートした。女形らしく静かに狂っていく。主要登場人物をじわじわと集合させながら。 その以前に名女形とされた登場人物とは違った最後だが、芸の極みが長じるとこんなにも恐ろしくも美しくもなるのか。ま、死ぬ訳ではないけど涙が出る。 このシーン、映画ではどうなっているんだろう。本を読んでる間、YouTubeのおかげでそれぞれの登場人物は、それぞれの俳優の顔で私の頭の中にいた。来週末に映画を見に行く予定だけど、楽しみなような、恐ろしいような。
- SATOKO@satoko10572025年6月27日買った読み終わった読書メモいや、すごかった 読んでない間も、登場人物に思いを馳せ、共感したり想像したり、物語の中をうろうろしてた 久しぶりに味わった感覚 再読する体力は残ってない でももう一度最初から読み直したい 読書の楽しさを、幸福感を、感動を思い出した 本当にありがとう!
- Y_KATSUKI@k2_44162025年6月27日読み終わった映画で省かれた要素も、どれもおもしろいですね。背景にある戦後の芸能史とか、女性陣の心理とか。 〈舞台裏というところには、妙な生々しさがございます〉
- yuriko@yuriefaa2025年6月25日読み終わった映画鑑賞前に14章までしか到達できず でもそれが却って良かった まだ読んでない・映画も見てないという方がいたらぜひ、 上巻だけ、または13〜14章あたりまで読んでからあえて止めて、映画館、をお勧めします 後半の怒涛の悲劇を知らずに映画に挑むことができて、俊ぼんと喜久雄の『曽根崎心中』以降は美しすぎてつらすぎて爆泣きで声出るかと思った。いやたぶんちょっと声出た。 それが先々週 映画の余韻に一週間浸り 生活の忙しさにかまけて ようやく今夜、15章〜一気に読了 素晴らしかった 終始軽やかな書きぶりなのに 登場人物ひとりひとりが作品の中で一進一退大人になっていく様子が しっかり読み取れるのが本当にすごい 吉田修一の描く女が好きなんですよ私 幸子もマツも彰子も綾乃もほんと人間臭くて、 いつも思うんだけど吉田さんきっとモテるんだろうな 女の子の描写に愛と毒がもりもりで最高なの 市駒は敢えて圧倒的にヒロインなんだろうと思う そしてなんと言っても最初から最後まで春江が好きすぎる そして徳次、あんたは日本一の弁慶だよ 改めて映画の脚本の妙にも唸るなど 映画では俊介と喜久雄の絆にフォーカスを絞って エピソードを大胆に削りながらも よくぞ、この原作喜久雄の狂気をあそこまで描き切ったなと こりゃ2回目を観て、また一章から読み直さねば
- Shiori@naughtyrundy2025年6月21日読み終わったいやぁ圧巻…! 何かに人生全てを賭けるって本当に凄いことだな。 全てを犠牲にしてまでも追い求めた先にあるもの。 本当に”美しい”以外の言葉が見つからない。 これは映画を観るのが楽しみでならない。
- きき@hoo_shyahng2025年6月20日読み終わった芸術とは孤独なものですね。私は絵を描くことが好きだから、自分の望むものと他人に評価される絵の違いに目眩がすることがあります。それはどちらもアリな道なのですけれど、芸術の本質を見ようとすれば間違いなく前者の道を選ぶようになります。だけれど、それは悲しい気持ちになるんです。そんなフツウな自分にすら苛立ちを覚えることもあります。私には純粋で真っ直ぐな芸術を望むこころがないのだと呆れてしまいます。それに対して喜久雄は歌舞伎という芸術しか見えていないのです。その姿が眩しくて羨ましくて嫉妬すら覚えてしまいます。しかしそれは傍からみるとこんなに儚く危ういのですね。私はこんな風には生きれないと思わされました。これは悔しさでもあり安堵でもあります。
- り@ryohei_132025年6月17日読み終わった長崎の極道の家に生まれたが親を殺され、大阪の歌舞伎役者の家に預けられた主人公が、芸の道を極めていく物語。 映画が話題なのでまずは原作を。 この話が映画でどうなるか楽しみ。
- おゆ文庫@oyucha3book2025年6月15日読み終わった凄まじかった 独特の語り口調の文体に引き込まれた 歌舞伎は観たことないし知識もない 多分あればもっと感動するかもやけど なくても十分感動するし、震えた 小説の中とわかっていても 登場人物たちが生身の人間のように思えた 言葉がなにも浮かんでこないし余韻がすごい
- anko@books_anko2025年6月12日読み終わった読み終わってしまった。 読み終わりたくなかった。 この、美しくも残酷な世界にずっと浸っていたかった。 一人の役者の50年という長い時間を、私も一緒に生きたような気がする。 この小説は芸術です。
- 兎華白 莉犀@togarise2025年6月9日読み終わったとても面白いが濃密な話だったので、一章ごとに休憩を取りながら流れるようにページをめくっていた。 下巻では歌舞伎役者が人間国宝になるまでの壮絶な半生を描いている。 役者とは果たして職業なのか、心根なのか。
- ゆりたん@yuritanyogini2025年5月27日読み終わった図書館本喜久雄と俊介(と徳次と弁天)のそれぞれの狂気と優しさに満ちた関係性も良かったけど、この小説の肝はおかみさんたちの生きざまだと思った。 歌舞伎役者の妻、母の姿をして奔走する彼女たちは決して自己犠牲のもとに男たちを支えているのではなく、身内の役者という駒を使って自覚的にビジネスをしている。マネージャー、プロデューサー気質にあふれた人たちだ。愛やら情やらだけではここまでできないだろう。 阿古屋、娘道成寺など今年の歌舞伎座で観た演目がたっぷり語られていて歌舞伎を楽しむという意味でもすばらしい小説だった。
- ちこたん@chicotan_chicolate2025年5月23日読み終わった借りてきた飛び抜けた才能と裏打ちされた努力に言葉を失う。読み終わってもしばらく動くことができなかった。ひたすら凄まじい。そして美しい。 映画ではどんなふうに再現されるのだろう。 「自分はちゃんとからっぽになれているだろうか」
- みすず@yomimasu2025年5月6日読み終わったヤクザの息子が歌舞伎で人間国宝になるまでの激動の人生を描いた作品。 語りの口調がグッと物語の世界に引き込んでくれて、あまり歌舞伎に詳しくないが面白く読むことができた。 映画楽しみだけど、この1章から20章をどう落とし込むのか…お気に入り登場人物の徳次は映画では消されているようで悲しい気持ちになりつつも、楽しみに公開日を待つぞー。
- 古屋 いつか@ameyuki2025年5月2日読み終わった借りてきた喜久雄も俊ぼんも周囲の人々も実在しないとわかっているのに混乱してくるような巧緻なエピソード、そこにある人物たちの揺れる感情、フィクションの面白さを堪能しました。 実話だったら楽しくなかったと思います。 現実のすぐそばを走る、現実ではない、だからこそ浮かび上がる人間と芸のお話でした。
- konkon@konkon2025年4月29日audible上巻を聴き終わったらすぐに下巻も気になって あっという間に聴き終わってしまった 次から次へとドラマチックすぎるでしょ でも無理やりじゃなくて、物語の運び方が上手いなぁ 吉田修一さんは『悪人』しか読んで無いはずなので これを機に色々読んだり聴いたりしたい 映画観に行くぞー
- らこりさ@rakorisa2025年4月16日読み終わったちょうど忙しい時期と重なってしまい、下巻は上巻ほどのスピードで読めず、少しずつ楽しんだ。 映画の試写を観た多くの人が絶賛しているので早く映画も観たい!歌舞伎役者でない役者さんが演じているのは本当にすごいと思う…。 先日、菊五郎、菊之助、玉三郎の娘道成寺を観てきたので、二人道成寺の場面が特に楽しみだ。
- 桃@0906mo_2025年3月15日読み終わった今から二十年近くもまえ、山陰の芝居小屋で私が初めて見た二人の少年たちは、それぞれの仕方で必死に歌舞伎に食らいつき、今やその歌舞伎にとり憑かれてしまった、と。
- maika@ma___log__2025年2月5日読み終わった名声を手に入れて、一方で沢山のものを失って、誰も追いつけない境地に達して孤高の役者になった喜久雄 ラストシーンは嗚咽した 早く映画観たいな
- ばやし@kwhrbys_sk1900年1月1日読み終わった感想幼き頃から歌舞伎に取り憑かれてしまったふたりの少年。地べたを這いずり回り、血と汗に塗れながら、それでも板の上で芸事を極めんともがき続ける50年の月日が、快活にも艶やかにも描かれていた。 映画もすばらしかった。空気が張り詰めるほど静かな余白で、魂を擦り減らすような芝居を何度も繰り返す役者たちに圧倒される。あっという間の3時間。
- 図書委員の歩き方@numo_book1900年1月1日読み終わったあっという間に読み終わってしまった。 映画を観てから、そこでは触れられなかったストーリーの数々や少し違った所を見つけて感心したり、涙したり…とにかくすごい物語だった!! というなんとも普通の感想で申し訳ない気持ち。
- もちごめ@nhn_12151900年1月1日読み終わった映画も素晴らしかったが、原作はさらに良かった。 脚本的に登場人物を削らなければいけなかったのは理解できるが、原作に忠実なドラマなどを観たいなぁと希望だけ述べておく。