ショートストップ
@tabine_sora
「ディケンズの作品の命はその「内容」にはないのです。本を開くや否や主人公の運命に一喜一憂し始める私たちですが、私たちの心を本当にとらえているのは主人公の運命そのものではない。それはいかに物語が語られるかなのです。… 読書の究極的な興味は、「次はどのように笑わせてくれるのだろうか、どのように泣かせてくれるのだろうか」と、作り話の作者の手腕のほどにあるのです。実際、この脇役の使い方を実にうまい、このつじつまの合わせ方はまるでなっていないと、読書がつい誉めたりけなしたりしながら読んでしまうことーそれこそ、ディケンズを読む快楽のその本質だと言えるのではないでしょうか」
ショートストップ
@tabine_sora
『小説』(フィクション)の反対語は、「現実」ではない。それは「絵空事」です。「小説」というものは、まさにそれが「絵空事」ではないこと、すなわち、「現実」に切りこむことによって命をえるのです。」