
ワタナベサトシ
@mizio_s
2025年6月28日

スローターハウス5
カート・ヴォネガット,
カート・ヴォネガット・ジュニア,
伊藤典夫,
和田誠
気になる
読み終わった
図書館で借りて読んだ。
事前にあらすじを聞いていてテッド・チャン『あなたの人生の物語』ぽさを感じていたが、SFエンタメより社会派な反戦小説の度合いが強い。時間を線形に流さず前後させて困惑させたり、達観した死生観を語ったり、周囲から狂人やらカリスマ扱いされるのもすべて、戦争反対を真っ正面から声高に主張するのではなく、諧謔まみれでズラし気味に語るための仕掛け。50年以上前にこの作品を受容できた当時の読者の“小説を読む力”の強さに敬服する。
