
柿内正午
@kakisiesta
2025年1月29日

ヤギの睾丸を移植した男
ポープ・ブロック,
杉田七重
読んでる
非常に面白い。
1920年代に、精力増強のためにヤギの睾丸を移植するというトンデモ治療で莫大な財を築いた悪党の一代記。そこにはアメリカの医療制度の欠陥、ラジオというメディアの勃興、キリスト教原理主義者たちのコミュニティなど、いまにも通じる構造がある。新興メディアの「親しみやすさ」が、既存のメディアの蓄積や、専門機関の専門知を、対抗すべき「権威」として敵視して、ナンセンスな「事実」をつくりあげてしまうという事態、なんだか最近もよく見るやつだ。


