
amy
@note_1581
2025年6月29日

わたくし96歳 #戦争反対
森田京子,
森田富美子
読み終わった
感想
今年は終戦80年、読まなきゃと思っていた本を読んだ。今も存命中で戦争を経験した人の言葉はもっと広く知られてほしい。
長崎で生まれ育った森田富美子さんと娘の森田京子さんの二人のエッセイ(でいいのか?)
富美子さんの幼少期や戦時中の語りのところは想像しただけで凄惨極まりなく、数ページ読んでは閉じるを繰り返してなかなか読み進めることができなかった
本の一番最初のページに簡単な家系図がある。そのうちの何人が戦争、そして長崎に落ちた原爆で命を落としたのかが読むとわかるのだが、それは実際読んでたしかめてほしいと思う
どこがよかったか、とかではなく富美子さんの語りは全編において心に刻むべきで、実際に戦争を経験した人だからこそ抱く感情ややるせなさがある。そして戦争を経験した母について、京子さんからはどう見えているのか、何を感じるのかが書かれている。
富美子さんは街頭演説をした石破茂氏と話したことがあるという。"戦争したがり"な政治家だけは避けなければならないと力強く書かれていた
戦争と原爆を経験した人とその人を間近で見つめ、生活することで戦争と原爆が人間に何をもたらすか。それが克明に綴られていて今、読むべき本だった。そして読んでいるなかで伊兼源太郎による第二次世界大戦を扱った社会派ミステリーの
『戦火のバタフライ』の書評を富美子さんが依頼されていたと知った。私はすでに読んでいる小説だったが、たしかにこの人以上に適した書評者はいないだろうと思う
ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルによるガザの虐殺、それを傍観する欧米。この本を読みすすめている最中にイスラエルはイランへの攻撃も行った。日々ニュースを見ていると本当にすぐそこに戦争が迫っていて、私は落ち着かない。怖い
7月には参院選がある。富美子さんが本のなかで言っている"戦争したがり"な政治家が当選しないように私は選挙に行く








