
辻井凌
@nega9_clecle
2025年6月29日

読み終わった
感想
藤村忠寿は、北海道民にとっての「宇宙人」である。道民が当たり前だと思っていることに徹底的に「水を差しながら」エンタメに昇華する。これこそ彼が結果としてやってきたことではないか。
しかし、往々にして道民の心を動かすのは道民自身ではなくて、こうした「宇宙人」なのだ。日本ハムファイターズの監督である新庄もそうだろう。
1つ1つのエピソードや例え話が、どれもスッと入ってくる。「少年よ、大志を抱け」の「大志」は、アバウトなところが良いという話は、なるほどとうならされた。目標じゃなくて大志だと、目の前に立ちふさがるのではなく、目の前がパーッと広がる。素敵な発想だ。
萩本欽一こと欽ちゃんと会食したエピソードもおもしろかった。欽ちゃんは『水曜どうでしょう』を見て「テレビのことを本当に好きな人が作った番組」だと思い、会いたがったそうだ。いったい番組のどこにその要素を感じたのは非常に気になる。