
ワタナベサトシ
@mizio_s
2025年6月30日

ババヤガの夜
王谷晶
気になる
買った
読み終わった
@ 紀伊國屋書店 新宿本店
7/4追記 ダガー賞おめでとう! ぜひ読まなきゃ!
7/5追記 受賞帯の買ったよ!
7/7、読了。……なるほど、こう来たか! 感想を書くとネタバレになってしまいかねないので控えめにする。前半は期待していたより凡庸でありきたりなキャラと展開に思えた。2/3ほど読み進んでもいまいち乗れない。ジャパニーズ・マンガやアニメの類いとして英国でウケたのはこのくらいの内容なのか、といささか残念な気分になる。
140ページから先で、物語が急にはじける。もの凄いスピードで駆け出す。驚きのあまりいったん本を閉じた。数時間ほど頭の中で考えて、本を開き、少し前からもう一度読み直した。……なるほど、こう来たか!
良い小説だ。初出が『文藝』なのも違和感ない。純文じゃない・曖昧だ云々とあるが、日本じゃこれを純文学と読むだろう。余韻を悲しく読む人もいるだろうけど、爽快感をもって空を見上げるような読後感もある。
ダガー賞を受賞したサム・ベット訳の評判も漏れ聞く。この内容なら、自分の拙い英語力でも読めそうな気がする。探せば手に入れられそうなので、そちらもぜひ読んでみたい。



