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2025年7月7日

小春日和
金井美恵子
読み終わった
柚木麻子さんのBUTTERを英訳した、ポリー・バートンさんのインタビューのなかで、敬愛する作家として言及されてたのをきっかけに読んだ。
80年代中盤か後半?の、知らない時代の東京が眩しい。今とは少し違う種類の景気の良さがある目白や銀座の景色が新鮮だった。
女たちを中心に、だらだら喋って、食べて、仕事や学問(サボりを含めて)をする様が軽妙に語られていて、何があるでも無いけど、少しずつ成長していく様が読んでいて楽しい。途中挟まる挿絵もかわいく、あとがきの少女小説を書いてみたかった、のくだりをみて納得した。
シリーズものみたいなので他のものも読みたい。