
ユカ
@yuka_her
2025年7月8日

夏物語 (文春文庫)
川上未映子
情景がこれでもかというくらい細かに書かれている
その細かなところに共感する訳ではないけれど、リアルに思い浮かべられた
第一部、第二部それぞれにクライマックスだここは!!という場面がある
そこの勢いはすごい
全体的に考えたことがあるトピックに対しての問題意識が作者と少しちがうのかなあと思うところがあり、読んでいてしんどくなる時もあった
でも最後は優しさと前向きさがある話になっていてすこし泣いた
?と思った箇所もいくつか
5万しない家賃をいつものことという感じで3ヶ月も滞納するくらいお金に余裕がある生活ではないのに、卵が家にまだまだあるのを忘れて新しいパックを買って古い方を捨てようとしている
しかも一人暮らしなのに10個入りのパック
これがあのシーンに繋がるのでその準備としての描写なのか、わからないけど、腑に落ちてない
夏らしさはすごくある
夏に読めば暑さを現実にも感じられる笑