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@bunkobonsuki
2025年7月9日

バーチャル空間が現実と同程度に発達した世界で、バーチャル空間から現実に戻れなくなった女性が主人公を訪れる。
そんな折、バーチャル空間で国家が独立するという事例が発生した。
二つの事件が重なり合い、事態は現実とバーチャルの両方を巻き込んでいく。
森博嗣が紡ぐWWシリーズの一冊。
筆者はなにも知らずに手に取ったので、専門用語を分からないまま読んでしまった。それでも世界観に引き込まれる。
仮想現実が発達したら、現実がいらなくなる。
現代日本でも治安悪化や少子高齢化が取り沙汰されるけれども、本作のような世界が実現すればそれらも解決してしまう。
近く訪れるであろう「バーチャル空間が現実を超える時代」、その時に考えられる問題に対して、本作が参考となるかもしれない。

