
ロッタ
@rotta_yomu
2025年7月10日

読み終わった
@ 自宅
「おとぎのかけら」は白雪姫、マッチ売りの少女など西洋童話をもとに千早さんが現代の小説に落とし込むという試みの短編集。とてもよくて感想をいろいろ考えたんだけど、千早さんのあとがきにすべてすべて書いてあった。
『自分にも嫉妬や憎しみがあることを実感した。
人はずっとあたたかい闇にもぐっていることはできない。西洋童話に描かれていることは、おこりうることなのだと思った。悪意も、優しさも、美しさも、醜さも。
ただ、西洋童話はあまりにも遠い世界の香りが強いせいか、どこか他人事で、安心して読めてしまうところがあって、それではぬるいと感じた。
本当に幸せになれたのは誰か?
その答えをひとつひとつ見つけていけたと思う』



