
夏海
@myhookbooks
2025年7月13日

カメレオンのための音楽
トルーマン・カポーティ,
Truman Capote,
野坂昭如
読み終わった
野坂昭如氏の訳。初めの何話かは訳が気になってぼんやり読んでいたのだが、手彫りの柩から急にカポーティと野坂氏のコンビに馴染んできて、話に入っていけた。
面白いというには、少し言葉が合わず、興味深いともまた違う感じ。20世紀中頃のじんわりと世界を覆っていた狂気を2人が書き残したのだろうな。原作自体も、また他の方の訳も読んでみたいとも思うけど、そして、カポーティに失礼だとは思うものの、私には野坂氏込みで出来上がっている作品だなと感じた。読めて良かった。

