玄米
@genmai
2025年7月15日

ここで土になる
大西暢夫
かつて読んだ
ふと思い出した
ふと思い出した。
ダムの水没予定地だった土地で暮らす最後の一軒の夫婦の元に通って残した写真絵本。
ダムの建設計画が持ち上がってから白紙撤回されるまで約50年。計画が白紙になった時に残っていたのは一軒の夫婦と木のみ。かつてはあった学校も何もがなくなっていた。
村の御神木である大イチョウが、谷にかかる大きな橋の橋桁の下で風景に埋もれるように小さく見えるのがなんとも比喩的で印象に残った。
ふと本書のことを思い出して調べてみた。ご夫婦はお二人とも亡くなられたこと、近年の豪雨災害の甚大化によって再び川辺川ダム建設計画が動き出したことを知る。
九州きっての清流・川辺川。訪れてみたい。
