
monami
@kiroku_library
2025年7月17日

少女ソフィアの夏
トーベ・ヤンソン
読み終わった
おばあちゃんと孫。年の離れた2人が、それぞれお互いを尊重しつつ、自分らしくのびのび生きている姿がとても良い。
特に、2人がそれぞれの空想を真実めかして語り、互いを慰め合ったり、いがみ合いを和らげたりしているところが好きだ。
何が正解?本当は?そんなことも知らないの?なんて言うことのくだらなさを2人はよく知っているのだ。もちろん、時々は意固地になってケンカもするけれど。
ソフィアがおばあさんに天国について聞き、その答えをきいたあと、自然と「こんどは、おばあちゃんが質問する番よ。」と言う。おばあさんはソフィアに質問し、ソフィアがそれに答える。
ソフィアと一緒に沼地に作ったヴェネチアの都が、沈んでいないか心配したおばあさんは朝早く見にいく。このふたりの対等さがとても心地よいのだ。




