銀木犀
@tea_olive
1900年1月1日

陽光
松嶋圭
読み終わった
壱岐島に縁のある人たちの物語がたくさん詰まった短編集。
最初の数話は登場人物がそこそこ繋がっているが、語り手が毎回変わる。そのためしばらくの間誰が話しているのかや、語り手とこれまでの話に出てきた人々の関係が多すぎて混乱。と思えば、数話経ってからは今までの話とほぼ関係のない人が初登場し、一旦頭の中リセット。
この辺りはややこしかったが、内容としては味わい深い話が多かった。語り手たちがそれぞれの記憶、人生を語る。一人一人の話が濃密だった。そして戦争中の話もしばしば出てくる。色々考えさせられる。
福岡県民としては、知っている地名や学校名が時折出てきて、身近に感じられ謎の感慨があった。
読んでよかったです。
