
noko
@nokonoko
2025年7月19日

あん
ドリアン助川
読み終わった
借りてきた
心に残る一節
すると、私は確かに聞いたような気がしたのです。月が私に向かってそっとささやいてくれたように思えたのです。
お前に、見て欲しかったんだよ。
だから光っていたんだよ、って。
その時から、私にはあらゆるものが違って見えるようになりました。私がいなければ、この満月はなかった。木々なかった。風もなかった。私という視点が失われてしまえば、私が見ているあらゆるものは消えてしまうでしょう。ただ、それだけの話です。
でも、私だけではなく、もし人間がいなかったらどうだったか。人間だけではなく、およそものを感じることができるあらゆる命がこの世にいなかったらどうだったか。
無限にも等しいこの世は、すべて消えてしまうことになります。
