
さとう
@satoshio
2025年7月19日
触発するサウンドスケープ
星憲一朗,
鳥越けい子,
鷲野宏
読み終わった
借りてきた
@ 図書館
元々サウンドスケープ論での「水」の重要さについてどこかで耳にしたことがあり、気になって借りてみた。
序章のサウンドスケープ論の解説に関しては、とても分かりやすく紐解いていて、理解しやすかった。
そのあとの、著者たちのサウンドスケープを軸にしたプロジェクトに関して、私には少し難しく感じたけれど、最後の三人の対談で少し分かったような気がする。対談の中での「まちあるき」「デザインの自由度」「音で世界にフォーカスする」についてがおもしろかった。
○サウンドスケープ論においては、「水の惑星」地球における原風景の根源を水に求める。地理と気候は、音風景それぞれの土地固有な基調音を決定するとし、雨・雪・氷などに変化する水が、その姿と声をいかに豊かに変容させるかを論ずる。
○サウンドスケープは、視覚中心の分析的思考や、西洋合理主義的発想とは異なる世界をベースにしているという意味で、日本の環境文化との親和性がある。
○サウンドスケープ・デザインとは、できるだけ多くの人々が、自分の周りの音をより深い批評力と注意力をもって聴けるようにすることによって達成される「内側からのデザイン」なのである。
○従来の音楽概念が「作曲する(compose)」という行為を基本とするのに対して、サウンドスケープという考え方はそうした音をめぐる既成の枠組みを解体(decompose)する。
○「まちあるき」とは、そうして得た体感から、その場所らしさ=界隈性を紐解く行為であり、界隈性からその場所が辿ってきた、または辿っている「ものがたり」を連想し、確かにあった過去から現在までの社会の《うつろい》を読む行為である。
