
あこ
@jt-aw05246-888
2025年7月20日

ネコシェフと海辺のお店
標野凪
読み終わった
✍️焦らなくて良い例がわかりやすかった🌝
◉「もしかして、あんたはひとりで悩んでいるだけだと思っているかもしれないけど、どっかで誰かのためになっていたり、自分の知らないところで、新たな道を切り開いているのかもしれないぞ」
◉「誰かのため、なんてわざわざ思わなくても、ちゃーんと誰かのためになっている。生きるって、生きていくってそういうことさ」
◉「山に植えた木が海に恵みをもたらすには時間がかかる。けど、そうやってあちこちに種を蒔いておくことで、いつか芽が出て結果に繋がるんだ。焦るこたあねえよ」
◉ママの決めた道を歩いていた。
よそ見をすることなく、いい子でいることが正しいと感じて。
反抗したり、大きな夢や野望を持つよりも、身のほどをわきまえた堅実なでもそれは安心ではあるけれど、とっても退屈な生き方。
与えられたものをこなすだけではなくもっといろいろな世界を知るべきではないか。
◉「自然も生き物もみーんな繋がっているのさ。ゴールなんて誰もわかんないけどな。目の前のひとつひとつを大切にしていけば、結果として、誰かを救ったり自分も思いがけない道を見出せたりするんじゃないのか?」
◉「私はもっと寄り道したいのかもな」
(P418)
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✍️自分の嫌いなタイプこれだ🤢
◉甘ったるい声で裂ねてきた。
そんなこと知るか。なんとかするのはあなたではないか。いまさら変えられない、個人的な理由で変更するのはいかがなものか、そう諭すのが吉川の仕事ではないのか。それなのに…。
雛菊は堪えていたものが、喉に逆流するかのように、どんどんと溢れて出てくる。この人は、大きなものにもたれ、自分の手は汚さず、いい顔をして、地位を確立していく。へらへらと笑って、封じ込めていく。こちらが反論できないのをわかっているからだ。
嫌いだ。そう思った。心から思った。こんな人のことは、嫌っても構わない。普段滅多に持たない感情だった。ただ悔しいことに、その怒りが力へと変わった。(略)
この人のためにやるのではない、もちろん自分の都合でわがままを通そうとする著者のためでもない。雛菊はこれまでやってきた責任感だけで、頭が動いていた。(P229)