パピアニューピピア "愛を知らないヒューマノイドの..." 2025年7月21日

愛を知らないヒューマノイドの恋愛奮闘記
好きな先生の新刊が出たということで読了しました。 ヒューマノイド、というのが本編ではデザイン&培養されて生み出される人間(設計された人間)として社会に参画しているのだが、話の本題はそれではなくて「私があなたを信じる」とはどういうことなのか? 好きって何? ということだったのがよかった。 SFの舞台設定から放たれる自分の生活と地続きのテーマを読んでいると、自分だったらこれをどう考えるかな〜とか色々思い巡らすことができて楽しい。 (全然共感できないSFはそれこそファンタジーとして読む) 攻めが中盤からかなりペースが乱されてへたれっぽくなっていたので、前半の完璧キャラを好きだったら後半の攻めを愛せるのか少し疑問だったが、わたしは攻めがへたれだとむちゃくちゃ嬉しいのでとてもお得に感じた。 作中によく出てくる「完璧」という言葉が最後まで、いろんな側面から光を当てられていろんな意味を持っていくのが良い。私は一つのテーマが物語を貫いているのを読むのが好き。
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