もり "渋江抽斎" 2025年7月21日

もり
もり
@monmonpe
2025年7月21日
渋江抽斎
渋江抽斎
森鴎外
平野啓一郎さんやロバート・キャンベルさんが森鴎外いいよ!と力説していたので久々に読んだ。初めて読んだ時は普通に内容が面白くて、医師として成功した森鴎外が晩年にこの作品を書く意義や、動機について思いを馳せたりしたが、今回は100%テクストに注目して読んだ。 明治時代まで日本人は日本語と漢語をシームレスに使いこなしていた。森鴎外は美しい漢語が使える教養人な上にドイツ語も使用できたトリリンガルだった、というのを見かけて、その時代のトリリンガルの書く文章が気になって、森鴎外の中でも特別好きな『渋江抽斎』に触ってみたんだけど……これ森鴎外の中だと読みやすい方だよね。康衢通逵みたいな意味不明な単語も出てくるけど、相当読みやすい。 てか、やっぱり普通に面白いな~ ロバート・キャンベルさんの言葉を読み返したら、初期の作品が漢文の素養が色濃く出ているって書いてあった。 私は森鴎外だと『かのように』が一番好きだから次はそれにしようと思ってたけど……腹括って『舞姫』に目を通すか。 それとも明治期の漢文小説に手を出してみるか、悩んでる。 メモ:石川鴻斎「夜窓鬼談」
読書のSNS&記録アプリ
hero-image
詳しく見る
©fuzkue 2025, All rights reserved