ちあき "ウミガメを砕く" 2025年3月7日

ウミガメを砕く
気が早いような気もしますが、今年読んだ中で暫定で1番良いなぁと思ったのは『ウミガメを砕く』です。 自分はこのテーマを表現したい、というものを持ちつつ、純文学としての表現の豊かさも素晴らしくて、読んだあとは3、4日くらいずっとこの本のことを考えていました。ぜひご一読を。 「立ち上がった時、脚はまだ白っぽくてよわよわしくも見えたけれど、夜明けとともに東の空から飛び立つ鳥にそんなことは関係がない。関係がないのだ、とその夢の中で大きな鳥の嘴を撫でたあきおは寝言を言った。あきおは不死鳥の夢をみた、ずっと昼寝の最中なのだ。」 (本文引用)
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