ゆらゆら
@yuurayurari
2025年7月23日

霧が晴れた時 自選恐怖小説集
小松左京
読み終わった
名前は知ってたけど、初めて読んだ小松左京。全部が最高に面白かったかはわからないけど、戦争の災禍を土着的な呪いと掛け合わせた「くだんのはは」、戦争の忌まわしい記憶をSF的想像力で再現する「召集令状」、完全に振り切れた「秘密」、さすがの作品だった。
特に、平穏で平凡な日常の見事な描写からの、狂気や恐怖にスイッチが入るときのギャップがすごく面白かった。どんな風に小松左京が小説を書いていったのかに、俄然興味がわいた。和田忠彦さんがカルヴィーノイベントで京大でイタリア文学を学んだと話題にしてたのも思い出したり。


