
さとう
@satoshio
2025年7月24日

境界性パーソナリティ障害の世界 I HATE YOU DON'T LEAVE ME
ハル・ストラウス,
ジェロルド・J.クライスマン,
白川貴子
読み終わった
借りてきた
この本を手に取るまでは「境界線パーソナリティ障害」という単語自体も聞いたことがなかった。400ページあって、内容も中々しんどかったし、専門用語調べながら読み進めたから半分ぐらいで心折れそうになったけど、3日かけてなんとか読み切れた。この障害の特性、SET-UPコミュニケーションについて知れたのはよかった。
英語原題『I Hate You,Don't Leave Me(あなたなんか大嫌い、でも捨てないで)』は、BPD境界線パーソナリティ障害)をとてもよく表していて、このままでも良かったのではないかと思ってしまう。
・分裂(スプリッティング)
=自分や他者に向ける感情や考え方を肯定か否定かのどちらかにはっきり区別すること
→BPDにとっては基本的な防衛規制
・核となるアイデンティティの感覚の欠如
→否定的な色合いをもつ曖昧な自己イメージの虚しさを埋めるため、俳優のように演じることができる「いい役」を求め、その「役柄」になりきることでアイデンティティの空洞の埋め合わせをする
・外的な状況を塗りかえて生活に劇的な変化を取り入れることで、内的な充足をはかる。
・対象恒常性が欠けている
→複雑な人間としての他者をトータルに理解し、それでも安定した関係を築くことができると考える能力
・発達理論
→対象恒常性を獲得する段階まで到達せず、分裂その他のメカニズムが顕著なかたちで現れるその前段階の発達過程にとどまっている
→だから移行対象に依存
・SET-UPコミュニケーション
①支持→相手を気遣っているという「私」の気持ち
②共感→相手の苦悩を受け止める姿勢
(共感と同情混同させない)
③真実→最終的な責任は本人にしかとれないこと、ほかの誰にも肩代わりはできないこと
④理解
⑤根気









