
りなっこ
@rinakko
2025年7月25日

旅のリズムと、うたう手紙と、
そらしといろ,
松野志保
読み終わった
素敵な製本(観音開き蛇腹製本、というらしい)の詩歌集。架空の世界を旅するふたりの、お互いを思いあう言葉のやりとりが瑞々しく響く。
〈まだ音にしたことはない君の名を氷のごとく口に含んで〉
思いついて
手巻きの腕時計を二つ買った
一つは君に 一つは僕に
真ん中の町で出会う日まで
君の時計を毎日巻こう
真ん中の町から始まる
新たな時間のために
〈君の手の時計で遠く刻まれる僕の時間を思うはつなつ〉
〈君がくれた時計に耳を押しあてて過ぎゆくもののおおかたは夢〉

