
堺屋皆人
@minahiton
2025年7月25日

怪人デスマーチの退転
西尾維新
読み終わった
audible
再読
2025年
ミステリ
旅情ミステリ要素も楽しい、返却怪盗シリーズ二作目。
前回は閉鎖的な場所での事件だったけど、今作は国内屈指の観光都市・金沢が舞台ということで、金沢の名所や名物の描写が盛り沢山。
兼六園や茶屋街、ビブリオバウムなど、行ったことある人間としては読んでる最中ずっとニコニコです。
名探偵、刑事、弟妹など、前回からのクセの強いキャラ達の再登場も嬉しく、やりとりを微笑ましく読んでしまう。
なんといっても、謎が魅力的。
前回も玉手箱は魅力的な謎だったが、今回の金箔本も、前回以上に興味を惹かれる。
薄い金箔で作られた故に、開いてしまうと元に戻せないという本の中身はなんなのか。
何故読めない本を作ったのか。
初代怪盗は中身を読んだのか。
など、ワクワクする謎に引っ張られて、スルスル読んでしまう。
殺人事件の方は、それほど期待して読んでいないのもあって、そんなに印象的では無かったけれど、殺害方法はユニークで、動機も西尾維新らしいので、ファンとしては満足でした。
次回はシリーズ三作目にして、一旦完結と言われているので、三兄弟たちがどうなるのか楽しみに読みたいと思います。
今回はAudibleで再読したのですが、前作とナレーターさん代わっていたんですね。あまり気になりませんでしたが、今回の方もとても良かったです。
特に主人公の地の文での脳内ツッコミや、怪盗と怪人の兼六園での会話シーンが良かった。
若い男性の声も素敵な方ですが、怪人の変装してる状態でのお声、めっちゃ好きです。
