
時雨崎
@rainstormbook99
2025年7月26日

詐欺師入門
デイヴィッド・W・モラー,
山本光伸
読み終わった
あっっ…これ……地面師たちでも見たやつだ…
真剣に読んでしまった。 原著の初版は1940年頃、その頃のアメリカの詐欺の手口を紹介。映画「スティング」の元ネタ本。
内容は古いが、騙す方も、騙される方も、その構造と人間の性は変わらない。
儲けてやろうとか、だしぬいてやろうとか、他人より上になりたいとか、そういう人一倍虚栄心が強く「ズル」をしたい人ほど詐欺師の手のひらの上で転がされる。
"ほとんどのカモは上流社会の出身である。(中略)自らも出世を狙っている友人や仕事仲間やおべっか使いのおかげで、自分は優れいているのだと幻想を持ち続けているのだ。"
そういう褒められた精神ではない部分を上手く挑発してやる。いざって時にカモが親類や友人に相談して冷静になってしまうこともないし、警察に駆け込むのも躊躇うから。
正直に、真っ当に稼ぐのが一番なんだな…と至極あたりまえのことがよくわかる…
