勝村巌
@katsumura
2025年8月3日

ジョン・デューイ
上野正道
現代アメリカを代表する哲学者、教育学者ジョンデューイの90年以上にわたる生涯の研究の全体像をざっくりと分かりやすく紹介してくれる本。
プラグマティズム的に体験や経験を重視する教育の理論と実践を大きな規模で体現していた知の巨人のような人。アクティブラーニングや探求的な学び、対話的な学び、クリティカルシンキングやワークショップ、シティズンシップ教育など、現代的な日本の教育が取り入れ始めている切り口を20世紀からアメリカの教育に取り入れてきた、その過程が詳しく紹介されている。
1951年没なので第一次大戦、世界恐慌、第二次大戦などを経て、ソビエトの教育などにも関与した事例が時系列で紹介されていて、大変面白かった。
弟子筋のリチャードローティの話なども、今後の宿題として読んでいきたい。


