まいける "池上彰の世界の見方 インド~..." 2025年7月29日

池上彰の世界の見方 インド~混沌と発展のはざまで~
下東さんのインドへの旅を読み、俄然インドに興味がわいて手にとった。 池上彰さんの授業はもちろんわかりやすいが、中学生の質問も鋭く、授業が深まっていく。 まず驚いたのは、インド連邦下院議会では、8月に広島、長崎の被爆者のために黙祷が行われていること。 反核を強く訴えていたラジーヴ・ガンディー政権時の1985年から続けられているという。 インドの負の側面にも驚く。女子だと労働力にならない、結婚のときに妻側からの持参金が必要などの理由で女子の人数が男子の人数より圧倒的に少ない。 インドはカースト差別を憲法で否定するが、カーストそのものは容認している。しかし、まだ根深い差別はあるようだ。 宗教についても概要が頭に入ってきた。 仏教、ヒンズー教、イスラム教、シーク教、ゾロアスター教。イスラム教は神の前では平等だから、ヒンズー教からイスラム教に改宗する人も多いという。 池上さんの授業を青春時代に受けたかった。 インド最難関の大学からメルカリにたくさん採用された話も知らなかった。 高い技術力を武器に、日本の企業で働くインド出身の人材が増え、IT業界で、インドの頭脳は能力を発揮しているという。 衛生面では、日本の昭和的な部分がありながらも、世界で活躍するインドの頭脳。21世紀はインドの世紀になっていくのか?
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