
漆野凪
@urushinonagi
2025年8月4日

面白かった。サブタイトルにもあるように、実はよく知らない植物を育てたり、採ったり、食べたりする本。ユウガオから干瓢を作ったり、どんぐりから韓国冷麺を作ったりする様子が記録されている。
言葉選びが面白くて好きな箇所がいくつかあった。オカヒジキの天ぷらに対して「風味が綺麗に飛んで食感だけが残り、骨格だけのかき揚げみたいになった」と表現していたり、クズの断面を生の焼き芋みたいな香りと形容しているところがお気に入り。私は通常では結びつかない単語たちを結びつけることにより、キャッチーさとあり得なさがあるものの想像力を掻き立てられるような表現が好きなのかもしれない。
