

漆野凪
@urushinonagi
Vtuberをしている 百合が好き
- 2026年7月9日
わざわざ書くほどのことだ長瀬ほのか読み終わった斜に構えた視点と軽快な語り口で日常を描いたエッセイ。 本屋さんでかわいい装丁が気になってページを捲ると、「古生物学者の夫」というエッセイが冒頭に掲載されていた。面白かったので買って帰った。 しかし、わたしには合わなかった。 文章から切実すぎる「面白くありたい」という願いというか、コンプレックスゆえの攻撃性のようなものを感じてしまって、読んでいてやや苦しい気持ちになったのだ。 そしてわたしが面白いと感じるエッセイは、ことごとく著者の夫について書かれた箇所だった。 この配偶者の方はきっと面白い方なんだろうな、と興味を持ち、どのような方なのか検索をする。すると最近発売されて気になっていた『小学館の図鑑NEO 大むかしの生物』の著・監をされている方だった。『アンモナイト学入門』という本も書かれているらしい。気になる。今度本屋で探してみよう。 - 2026年7月4日
好きな食べ物がみつからない古賀及子読み終わった「好きな食べ物は?」と聞かれたときの、自分の中の正解を探し当てる体当たりのようなエッセイ。好きな食べ物を探求する様子が、飛び跳ねるような、軽くてお茶目でポップな文体で描かれている。 本を手に取って目次を眺めると、強すぎるパンチラインにくらくらする。目次だけでこんなに本に興味を惹かれたのは初めてだった。 作中で好きな表現が、「ファッファ」だ。安いドーナツをレンチンすると、この「ファッファ」という食感になるらしい。「フワフワ」ではなく、「ファッファ」というのがどうにも気にかかる。どんな食感なのだろうか。 読み進めていくと、「食のプロフ帳」なるものが登場する。そこには「苦手orまだ良さがわからない食べ物」の欄がある。それを見て、「人が苦手・良さがわからないとしている食べ物の、一種偏見のような悪口」って面白いんだよな〜という気持ちになった。 読み終えて、いろんな人に好きな食べ物を聞いて回りたい気持ちになった。 わたしの好きな食べ物はオムライスです。 - 2026年5月11日
つけびの村高橋ユキ,高橋ユキ(タカハシユキ)読み終わった山口連続殺人放火事件という、わずか12人が暮らす村で、5人もの村人が殺害された事件を追うルポルタージュ。 読み応えはあったけれど、謎が解明して終わるわけではないので腑には落ちなかった。創作物ではないのだから当たり前ではある。 - 2026年4月14日
もうしばらくは早歩きくどうれいん読み終わった移動にまつわるエッセイ集。くどうれいんさんの書く文章は、やっぱり生き生きとしていて、親しみや人間味みたいなものが感じられて好きだ。 特に好きなのは、「新幹線のあのくぼみって心もとなさすぎる」(p.8)という文章。本当に心もとない。毎回、なんであのくぼみに液体を委ねられるのか理解できていない。いや、こぼしたことはないのだけれど、どことなく腑に落ちない。 - 2026年4月14日
生まれた時からアルデンテ平野紗季子読み終わった食べものにまつわるエッセイ集。面白かった。食べものに対する執念に溢れている。 本作を読みながら、作中の「パフェの語源はパーフェクト」という記述に対して「確かにうれしい食べものだけど、背負い過ぎではないか。カップアイス1/2でお腹いっぱいになってしまう人間には、パフェは荷が重い」と思ったり、「大福って、すごい名前だ。大の福って!」と考えたりした。 わたしは食べものに対して人間が何を見出そうとしているかが好きなのかもしれない。 そして、何を見出そうとしているかは名付けにもよく現れる。 平野紗希子さんは作中で、アルデンテじゃないパスタが許せない、といった雰囲気のことを書かれていたと思う。 許せないものがある人ってすてきだ。それはその人のこだわりで、信念で、考え方だと思うから。 - 2026年3月10日
「自分らしさ」と日本語中村桃子読み終わった面白かった。想像していたよりジェンダーについて書かれた内容だった。 本質主義(アイデンティティをその人にあらかじめ備わっている属性のようにとらえて、人はそれぞれの属性にもとづいてコミュニケーションをするという考え方)と構築主義(アイデンティティを他の人とことばを使って関わり合うことでつくり上げるものだとみなす考え方)の話と、少女の一人称についての話が個人的に思い当たる節が多く、興味深かった。 - 2026年2月20日
- 2026年2月16日
- 2026年2月6日
考える教室 大人のための哲学入門若松英輔読み終わったソクラテス、プラトン、ルネ・デカルト、ハンナ・アレント、吉本隆明の言葉を引用しながら、哲学とは何かを考えていく本。 個人的に、哲学とは「在り方について問い直したり深く考えたりする、内省の学問」なのかなあと思った。 全ての物事に対して健やかに考え、よりよい精神性を獲得していく試みといってもいいかもしれない。 そして、哲学では「自分の言葉で語る、実践する、対話する」ことが重要視される印象も受けた。 考えることで、自分の言葉で語ることができる。旅に出ることで、世界との対話と自分への内省を促すという実践ができる。手仕事で何かを作るという実践により、他の人間に対して感情を芽生えさせたり、時間を超えた対話をすることができる。哲学とは、そうして魂をよくしていく試みのように感じた。 - 2026年2月2日
- 2026年1月30日
一度は食べたい うまいもの漫遊記小泉武夫読み終わった食にまつわるフォトエッセイ。人柄の良さそうなおじさんが楽しそうにしている写真が度々挟まれる。 食レポでは毎回「うま味がピュルルと湧き出して」いるが、読んでいるとそれがだんだんと癖になる。 著者がベンチに寝転がっている写真があり「天日に干される吾輩。」とキャプションがついているのなんか、なんともいえず暖かい気持ちになる。 他にも八丁味噌にはトロの部分があるとか、鮒鮨は熟成させるから「鮨蔵」があるなど、知らなかった知識が沢山あって面白かった。 - 2026年1月29日
読み終わった料理家である高山なおみさんによるレシピ付き読書記。作中の本にに登場する料理だったり、登場しないけれどキャラクターたちが食べていたかもしれない料理のレシピが読書記のあとに掲載されている。 作中で西加奈子さんの『ふくわらい』から「言葉は呪い」だとする台詞が引用されている。確かに言葉は輪郭だから、雲のような不定形を形に押し込めるものだから、枷であり呪いでもあると思う。かたちって、呪いなのかもしれない。『ふくわらい』を読んでみたくなった。 川上弘美さんの『センセイの鞄』を未読なのだけど、ラストについてネタバレされたような気がする。『センセイの鞄』を読む予定の人はそちらを先に読んだほうがいいかも。 - 2026年1月28日
- 2026年1月28日
学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方サンキュータツオ読み終わったお、面白かった〜!!!国語辞典の面白さや個性、成り立ちなどを教えてくれる入門ガイドブック。この本を読み終えたのち、国語辞典が読みたくていてもたってもいられず、本棚を漁ってしまった。 作中では、各辞書を擬人化しながら特徴を解説してくれる。度々ツイッターでも見かける『新明解国語辞典』は、やはり個性的な解説が載っているらしい。気になる。一度読んでみたい。 この辞書の初版の序文ではあまりよくない辞書のことを「芋辞書」呼ばわりしているとか。言葉のキレ具合、好きだ……。 読み終わった日から辞書の通読を始めた。楽しい。 - 2026年1月27日
山のごはん沢野ひとし読み終わった面白かった!ごはんものというよりは山登りの記録とごはん、という感じ。山登りについて書かれた本って知らない単語や専門用語がものすごく出てくるんだけど、それを調べながら読むのも楽しかった!「はじめに」の文章が何より魅力的。 作中で「中国のキュウリは沖縄のゴーヤのように大きい」と語られていた。気になる。 高山植物の名前をたくさん知れたのも楽しかった。コマクサやウスユキソウ、いつか見てみたいな……! - 2026年1月26日
ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?(2)ちょこ庵,新八角読み終わった良かった!!!口絵でヤシギとカンナが手を繋いでいて「ど、どういうこと……!?」になりながら読んだ。 あまりにもうつくしいタイトル回収。そして、信じることと対話と愛の話だった。 1巻を読んだときに「作中で語られるメッセージが、綺麗事かもしれないけど分断とは真逆の優しさ、未来への希望、そして愛なのもうれしかった。」と書いたのだけれど、2巻でも同じ軸が貫かれていたように感じた。信じることと対話って分断と真逆の優しさを持つための手段の一つでもあると思うので……。 - 2026年1月24日
中国女性SF作家アンソロジー 走る赤大恵和実,橋本輝幸,武甜静気になる - 2026年1月24日
- 2026年1月22日
ヘンな論文 (角川文庫)サンキュータツオ読み終わったブックウォーカーの読み放題にて読了。 どうしてそんな研究を?と尋ねずにはいられない、ちょっと変わった研究をわかりやすく、かつ面白く紹介している本。 個人的には「あくびはなぜうつるのか?」という研究がとてもとても面白かった。あなたも読むとあくびが出てしまうこと間違いなし! 正直なところ女性が関わる部分だけ作者の鼻の下が伸びてる感じがうーん……と思わなくもないのですが(ギャグでやってるのかもしれないけど、最近ではあまり面白がれないノリ)、単行本が出たのが10年前なのでやむなし……という気持ち。でもそれを差し引いても面白かったな。 - 2026年1月22日
ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか? (電撃文庫)ちょこ庵,新八角読み終わったブックウォーカーの読み放題にて読了。 24世紀の荒廃した東京で《伽藍堂》という食堂を営む、調理師であるウカと狩人兼給仕であるリコのお話。 近未来お料理ものとしても、百合(女性が女性に一定の質量を持った感情を向けている)としてもうれしい。 一番最初のお話でウカとリコの2人は「バイオロイドの、蜘蛛の遺伝子から作られた人工筋肉」を食べることになる。その架空の食材の味の描写が美味しそうで、なんとも興味をそそられる。 そしてウカのありあまる食への探究心に当初は共感を覚えたものの、途中で「もしかしてこれ共感しちゃいけないやつ!?」となるのも面白かった。 作中で語られるメッセージが、綺麗事かもしれないけど分断とは真逆の優しさ、未来への希望、そして愛なのもうれしかった。 「あなたと一緒にご飯を食べたい」は「あなたと一緒に生きたい」でもあるんですよね。食べることは生きることでもあるので。
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