はぐらうり "舞台には誰もいない" 2025年8月4日

舞台には誰もいない
俳優の話。なので違う職業の自分には共感するところはない。主人公は根っからの俳優、ということで、演じることは仕事ではなく人生である、という人なのだけれど、俳優になってはいけなかった人。 岩井圭也さんはカメレオンのような作家で、作風が読めない。ので単行本派の自分としては毎回、ギャンブルをしている感じになる。 毎回、面白いのでそこはギャンブルではなく鉄板ではあるのだが、今回入り込むのは難しかった。珍しく他人の物語ではあった。 主人公本人は、もしかしたら救われているのかもしれない。読んでいるこっちはなかなか救われないなぁ、と思った。苦しい小説。
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