チャモピーピーチャマ "人権の政治思想" 2025年8月5日

人権の政治思想
慶應の法学部の先生が学部2年生くらい向けに書いた人権理論概説。今年の夏休みは人権週間ということにしているので、一旦目に入った本書をぱらぱらしてみている。 【Ⅱ章こんなこと書いてあった】人権、尊厳は何によって正当化されるのか? ・ウェバー: ・ニーチェ:近代啓蒙思想によって人間の理性が優位になっていく過程でキリスト教の超越的規範性が損なわれた。個人の理性によって人が生きるようになってからは自分自身が「小さな神」となり自分の意味を自分が規定するように→神の死 ・カント:当為?自分が「する」ことによって人間社会と関係をもち、自己を規定する ヨーロッパにおいてギリシア哲学・ローマ法学・キリスト教規範によって形成された人権理論がグローバル化の過程で価値相対主義における対立に直面している。基本的人権や人間の尊厳といったものが普遍的概念たるには、ヨーロッパの思想をそのまま適用しキリスト教ネイティブの国に流布するのでは不十分で、その国本来の思想文化に照らして独自に尊厳の普遍性を説明していくことが必要なのでは?(福沢諭吉、内村鑑三、丸山眞男あたりがいいこと言ってるらしい??) (気になったワード)神々の闘争(ウェバーを読めばわかる??)価値のニヒリズム、存在のニヒリズム(ニーチェの神は死んだってそういう感じの意味だったんですね)
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