おいしいごはん "地域から生まれる公共性: 公..." 2025年8月11日

地域から生まれる公共性: 公共性と共同性の交点 (MINERVA社会学叢書 33)
久しぶりに読み返して、ここがすごく私の課題意識と近いなと思っている。 かっこいい言葉や自分の意見に近い言葉を無批判に受け入れてしまわないように気をつけながら読まないといけないな。 "大多数の人々は、集合住宅や住宅団地に居住しながら、そこでの社会関係はもちろん、その場所への帰属意識すら持たずに暮らしている。さらに、その場所を共有することによって生ずる役割に対する自覚を持たずに暮らしていけるようになった。都市全体に関しても、都市の政治・行政システムの担い手としての自覚をもたず、同様に便益は享受するが都市インフラ整備の費用負担もせず(フリーライダー問題)、ひたすら都市空間を「消費する空間」としてのみ捉えて(消費主義)生活していけるようになった。多くの人々にとって、都市の社会装置は「メインテナンス・フリー」な装置、あるいはメインテナンス・フリーの装置であるべきだと考えられている。かくして、現代市民は都市の「場の共同性」から解放され、「自由に暮らしていける」と信じるようになった。しかし、都市生活者は「場の共同性」から自由になったのではなく、それが「見えなくなった」だけである。" (p.62)
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