
句読点
@books_qutoten
2025年8月11日

〈銀の匙〉の国語授業
橋本武
読み終わった
日本屈指の進学校、灘中学・高校で、50年国語の授業を受け持ってきた伝説の先生の半生を振り返る一冊。中学の3年間をかけて中勘助の『銀の匙』の一冊をじっくり読み込むという授業が名物。しかし本篇の解釈を軸にしつつも脇道に逸れること、言葉一つからどんどん話を膨らませていくところが本領。国語が全ての基礎になっていて、受験だけでなく人間形成のためにも大事な勉強であるというスタンス。一生学んでいくべきものであると。しかし固くならずに、先生のユーモアも感じられつつ、好きなことを心の向くままに追求していくことが自然と学ぶことに繋がるという。これを読んでいるともっと勉強したくなってくる。とりあえず『銀の匙』を読んでみたい。
