
つばめ
@swallow3
2025年8月12日

ハンセン病を生きて
伊波敏男
読み終わった
"人間は体験しないとその当事者の苦しみや悲しみは理解できないと言う人もいます。そうでしょうか?心の想像力をはたらかせることによって、私たちは他人の痛みに近づくことはできます。"
ホテルの宿泊拒否事件で送られてきた手紙の一部は愛生園で読んだけど、他にももっとひどいことが書かれた手紙があったんだな…
"ハンセン病回復者たちがうつむき、控えめに暮らしているかぎりにおいては、この人たちに同情し、理解さえ示します。しかし、この人たちが理不尽な忍従を求められることに抗議し、普通の国民と同じ扱いを求めて立ち上がろうとすると、理解を示すどころか、激しく拒否し、嫌悪さえします。 社会が容認する枠の中でしか、その人たちが生きることを許しません。それは限度を持った同情意識ともいえます。残念なことにそれこそが差別・偏見そのものであることに、多くの人たちがまったく気づいていないのです。"
専門学校で出会った山口さんの言葉がめちゃくちゃいい。
"病気は、お前の人間性となんの関係があるんだ。"
"ハンセン病患者を閉じこめたまま、この国でいっしょに生きていながら、いつの間にか多くの国民にとってのハンセン病問題は、知らされることのない情報になっていました。知らないことからは、知識も生まれません。知識がなければ考えることも、問題意識をもつこともできません。"









