rina "炉辺の風おと" 2025年8月13日

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2025年8月13日
炉辺の風おと
炉辺の風おと
梨木香歩
自然の美しい描写とともに描かれる沖縄のこと、父の死、コロナ禍…。静謐なエッセイの中に時折り挟まれる著者のピリッとした言葉に背筋が伸びる。 「死に方まで規格化されてはたまらない。生き方と同じように死に方も千差万別、多様であっていいはずだ。」(p.238-239) 先日読み終えた山本文緒さんの『無人島のふたり』に再び思いを馳せる。8月は死を身近に感じる機会が多い。 「死までの時間は永遠へ繋がる神話の時間、「自分の人生だ。誰に遠慮がいるものか、嫌味皮肉は蹴散らしていけ」」(p.266) とても素晴らしい本だった。
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