
氷うさぎ
@yomiyomi
2025年8月14日

アステイオン102
公益財団法人サントリー文化財団・アステイオン編集委員会
世界情勢
「インドが描く世界秩序」(長尾 賢)を読んで
・反イスラムということがインドを規定する大きな要素であり、このことはイスラエルとの友好関係につながる。
・軍事協定を結んでいたソ連が崩壊し、武器供給が停止した経験から大国依存への警戒心が育まれ、現在の多極化外交につながっている。
・大国依存への警戒心がアメリカへの接近を抑えている。そして、アメリカと間接的につながるために日本との関係が重視され得る。これは東南アジアも似た事情だと思う(「(東南アジア諸国で)「誰を信頼しているか」という問いに対して、さまざまな部門のエリートたちが第1位に選んだのは日本で、アメリカは第2位、欧州連合(EU)が3位、中国は大きく離れた4位だった」(「東南アジアの選択――なぜ中国に傾斜しているか」(『フォーリン・アフェアーズ』2025年8月号)))
・それゆえ日本は、アメリカへの警戒心を持つ国に対しての緩衝材と接着剤となり得るような位置にある。

