
こここ
@continue_reading
2025年8月15日

暴政
ティモシー・スナイダー,
池田年穂
読み終わった
読書感想会で取り上げられていて気になって読んだ。歴史に学び、自分で考えるための20のレッスンがコンパクトに纏められている。
第一次トランプ政権が誕生した時に、緊急出版された本だそう。
日本でも所謂ポピュリズムというかそういう空気が先の選挙でも見られ、読んでおくべき本だと思った。
とかくわかりやすい方に流れてしまいがちで、考えないことの恐ろしさを思う。
賢者は歴史に学ぶと言う。この本ではもっと読書をしようと言っている。
個人的にテレビをここ数年ほとんど見なくなって読書の時間を増やしているが、歴史に学ぼうという気概までは正直持っていなかった。
ナチス・ドイツでの、おそらく至って普通の善良な国民たちが忖度と服従によってユダヤ人の迫害に加担させられていく様子は、本当に怖い。
SNSなどのネット空間では、広い世界で多くの情報に触れているようだが、アルゴリズムで自分の好みに合うものばかりが表示され限られた偏ったものばかり見てしまう。そして居心地の良いところだけにとどまって思考停止に陥る。
印象に残ったレッスンで、ちょっと気をつけたいなと思ったのは、リアル(現実)の目の前にいる人との対話を疎かにせず、もっとアイコンタクトする必要があるということ。これは今すぐ誰にでも出来ることだ。



