勝村巌
@katsumura
2025年8月16日

日本写真史(下)
鳥原学
読み終わった
1973年から2013年までの約40年間の日本における写真の動向を俯瞰的にまとめた本。元々の企画としてはこの辺りを新書でまとめよう、という話があり、そこを読み解くには前史が必要、ということになり上巻が書かれることになったらしい。
僕は1976年生まれなので、関連する一般史(ベルリンの壁崩壊、冷戦終結、ソ連解体、湾岸戦争、Windows95発売、阪神淡路震災、東日本大震災など)は大体体験してきた通りで、その中で雑誌ブームがあり、蜷川実花やヒロミックスとか川内倫子が出てきたみたいな感じだったので、その辺りを復習する感じで読んだ。
その時々の報道写真や、自然や動物を撮影したもの、ガーリーな写真などでエポックメイキングなものとか、あとはアートの世界で森村泰昌、杉本博司も紹介されていた。
一方、梅佳代、川島小鳥、浅田政志などは言及がなかった。そこまでは辿り着いていないという感じなのだろうか。
日本の写真の流れが上下巻で俯瞰できる良書でした。勉強になった。

