
きよ
@kiyomune
2025年8月18日

スクラップ・アンド・ビルド
羽田圭介
読み終わった
退院後のアディショナルタイムオーディブル。
本全文が、最後の数行に至るまでの壮大なトレーニング記録だ、という印象。
タイトルを正しく踏まえて、前半は、単純な対比とイエス/ノーの判別が続くが、後半から少しずつ顔を出す「あわい」への視線や思考がとても良くて、丁寧な成長を感じる。
特に、「老い」を反面教師として捉え、肉体を磨く流れが、老いを学びとして闘志を得る流れに変わったのは、本当にいい。
あと、老いに対する嫌悪が、どこかコケティッシュなのが不思議で、胸が過度に傷まないのもよい。バランスに唸る。


